きものダイアリー

黒島結菜さんがまとうきもの正月「自分発信で何かを始められたら」

丑年生まれの時代の顔“年男年女”がまとうきもの正月 第4回(全5回) 豪華な振袖や粋な羽織袴など、お正月にふさわしいきもの姿で微笑むのは2021年の“年男年女”のみなさん。さらなる飛躍の年の幕開けに、コロナ禍で考えたこと、これからのこと、真摯に語ってくださいました。前回の記事はこちら>>

「自分発信で何かを始められたら」黒島結菜さん


黒地に老松の振袖は疋田(ひった)絞り、友禅染め、刺繍、金箔で彩られた豪華な一枚。牡丹唐草の帯は龍村美術織物製「富貴瑞祥文」。「大人っぽいのに可愛いですね」と黒島さん。振袖、帯/はんなり浅草店 帯揚げ、伊達衿/和小物さくら 帯締め/道明 末廣/井澤屋 髪飾り/かづら清老舗

黒島結菜
2013年に映画『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』でデビュー。ドラマ『アシガール』『行列の女神~らーめん才遊記~』などの瑞々しい演技で注目を集める。映画『カツベン!』(19年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

大切にしている言葉は素直、感謝、謙虚、誠意、
そして「待つ」です

今回の取材で初めて「年女」を意識したといい、「12年に1回しかこないんですよねぇ」と感慨深そうにつぶやいた黒島結菜さん。世界がコロナ禍に見舞われてからの数か月、さまざまな気づきがあったと教えてくれました。「毎日スーパーで野菜を買って食べているうちに、農業に興味が湧いたんです。それで感染拡大が落ち着いた頃、ひさしぶりにおじいちゃんおばあちゃんを訪ねて、パイナップル農園の手伝いをさせてもらいました。沖縄の自然のなかで土に触れ、おじいちゃんおばあちゃんが楽しそうに畑仕事をするのを見ていたら、心が穏やかになって……。少しずつでも農業にかかわっていけたらなと思います」。

黒島さんはまた、自分発信で何かを始めたいと思うようになったといいます。「コロナ禍で大変な思いをしている人たちが新しいことに挑戦しているのを見ていて、自分はいつも受け身で甘えていると感じたんです。たとえば、好きで撮り続けている写真の展示をしてみたい。でも、それはもちろん、目の前の仕事を一所懸命やったうえでの話です。仕事については、しばらく遠ざかったことで、お芝居ができる喜びを再認識しました。目指しているのは、『また会いたい』と思ってもらえる女優さんになることです」。

時折照れつつも、自分の考えをしっかりと話す黒島さん。最後に大事にしている言葉を尋ねました。

「素直、感謝、謙虚、誠意。小さい頃からお父さんにいわれてきた言葉です。そしてもう一つ、最近加わったのが『待つ』。3月頃、なぜかタトゥーを入れにいく夢を見て、そのときに選んだ文字が『待つ』で(笑)。夢のなかで『何で?』と思ったんですが、目が覚めてから、焦らず、タイミングを待つのは大事だなと考え直しました」。

お父さまの教えと夢のお告げを胸に成長していく黒島さんから、今後も目が離せません。

〔特集〕丑年生まれの時代の顔“年男年女”がまとうきもの正月(全5回)

撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/奥田新菜 着付け/伊藤和子 きものコーディネート/相澤慶子 取材・文/清水千佳子 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー

『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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