〈175ページ 木原さん着用〉遠目にも間近にも楽しい 洒脱な国芳模様
山東京伝の読み本のヒーローで、歌川国芳の錦絵にも登場する「野晒悟助(のざらしごすけ)」が絵の中でまとっているきものから着想を得たゆかた。よく見ると、無数の白猫が集まって髑髏(どくろ)を描いています。江戸後期の天才浮世絵師であり、無類の猫好きといわれた国芳らしいデザインです。木綿の刷毛目紬に染めて、奥行きのある染め上がりに。ゆかた13万2000円(反物価格)/三勝
〈176ページ 木原さん着用〉柄合わせで粋にまとう「片輪車に流水」の判じ物
平安時代、貴族が乗る牛車の車輪は、乾燥によるひび割れから守るため川に浸して手入れされていました。吉祥文様としても描かれるこの「車輪と水」という風景を、あえて2反の柄合わせで表現した片身替わりです。「よい」と思ったものは時代や季節を問わず何でも取り入れる──そんな江戸の洒落心と勢いが漂います。ゆかた13万9700円(仕立て上がり価格)/竺仙
〈177ページ 三浦さん着用〉淡藍地を伸びやかに飛ぶ 縁起のよいトンボ
紬糸を水縹(ルビ・みずはなだ)色のまだらに染め、「抜染」で色を抜いて白のトンボを染め出した珍しい逸品。半幅帯を文庫結びに結えば若々しく、半衿をつけて名古屋帯で装えば楚々とした着こなしも。汎用性の高い上品なゆかたです。ゆかた11万円(反物価格)/三勝
撮影/浅井佳代子(人物) 本誌・伏見早織(ゆかた) ヘア&メイク/重見幸江〈gem〉 着付け/高橋恵子 コーディネート/相澤慶子