白地に大胆に蜘蛛の巣を染めた男ゆかたに、下前を藍一色の無地ゆかたで仕立てた片身替わりの洒落た一枚。よい運気をキャッチするという縁起を担いだ蜘蛛の巣文様は、江戸末期の町人文化の中で生まれたもの。女性がまとえば、大胆さと妖艶な雰囲気を醸します。麻地の絣文様を織り出した名古屋帯は角出し結びに。
「東京ステイション」と名づけられた一枚。グレーの糸で織った生地に、臙えん脂じ で明治から大正にかけて建造された東京駅の外観とドーム状天井を描いた小倉充子さん作の個性的なゆかたです。紬風の透けない生地に染めているので、初夏や、秋口に快適に着られます。
「JUNKO KOSHINO」のゆかたは、着る人が涼しく手入れしやすいようにと、セオαという新素材で作られています。重ね菱とよろけ縞の洒脱なデザインの間に、黒の無地の部分を作ることで、すらりとした着姿に。撮影/浅井佳代子 ヘア/hiro TSUKUI〈Perle Management〉 メイク/三澤公幸〈Perle Management〉 着付け/小田桐はるみ 取材・文/神山典子 ゆかたコーディネート・文/相澤慶子