
茶綿の糸で織られたゆかたは、透けない素材。薄紫の染め色に松煙を混ぜることで、趣ある地色に。江戸期には、大相撲の本場所が終われば、ゆかたを着始めたとか。夏の気軽なお出かけに、博多献上の名古屋帯で装うのが素敵です。
大きな番傘の柄と、水溜まりに雨粒が作る水紋の柄を染めた男ゆかたの2反を合わせて、雨の情景を洒脱に取り入れました。傘に染められた赤が差し色になって、ほんのり色気を感じさせます。半幅帯を貝の口や文庫に締めて、夏の休日、江戸ゆかたでいなせな気分を楽しんで。
綿絽地に大きく市松を染めたゆかたに、可愛い金魚柄の名古屋帯を合わせた、街歩きにぴったりの一揃い。夏祭りなどには、麻の半衿をつけた半襦袢などできりりと着付けて出かけます。大人の女性のしっとりとした姿が、見る人の心に残ります。
萩の葉が愛らしいコーマ地と、白地に藍の横段を染めた男前な柄の生地を合わせて、片身替わりに仕立てました。丸みのある葉と横段のコントラストで、藍地がより際立ち、すらりと見える効果が生まれます。片身替わりは、2反のゆかた地を半分ずつ使うため、残りの反物を仲よしの友人と分け、横段を上前に仕立て、一緒に着るのも楽しいもの。撮影/浅井佳代子 ヘア/hiro TSUKUI〈Perle Management〉 メイク/三澤公幸〈Perle Management〉 着付け/小田桐はるみ 取材・文/神山典子 ゆかたコーディネート・文/相澤慶子