きもので海外

“きものの美”を誰かを救う力に変えたい! ボストンでスタートしたプロジェクト

青嫁日記~きもので巡る世界の旅〔特別編03〕

海外の街をきもので颯爽と歩く美女の正体は!? 世界的エンターテインメントグループ「ブルーマングループ」のパフォーマーの妻、青嫁こと北川聖子さんが、夫のワールドツアーに同行して海外できものを纏う楽しさを綴った旅日記。連載は終了しましたが、その特別編3回にわたってお届けします!一覧はこちら>>

人生を変えた出会いから10年を祝して

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、思うように移動ができない日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしですか? 私の住むボストンでは、州を越えての移動が再び厳しく制限されたため、今年はサンクスギビングもクリスマスも、バーモントに住む家族に会うことを諦めました。

そんな残念な2020年でしたが、数ヶ月前、私たち夫婦にとって一番大事な記念日が、幸運にもちょうどこのエリアの感染者数が落ち着き、規制が少し緩和された時期だったため、久しぶりに旅に出かけました。

“大事な記念日”とは、私と夫のアダムが初デートをした日。今年でちょうど10年を迎えました。そのお祝いを兼ねて、息子が生まれて以来初めての2人だけの小さな旅に出ることに決めたのです。

行き先は夫の実家から程近い、バーモントのバーリントンという街。息子はアダムの両親に見てもらうことになっていたのですが、それに加え湖沿いの素敵なホテルもその両親が予約してくれました。

いつも愛情深く私たちを見守ってくれているサンタクロースのような義父と現役舞台女優の義母、2人の優しさと底なしの愛情にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

部屋に入る早々、バッとカーテンを開け、美しい湖レイク・シャンプレーンを一望。「わぁ!この景色なぜか懐かしい……そうだ!故郷の瀬戸内の海にソックリなんだわ」と声をあげた私。

あちらは海、こちらは湖、これがBIGアメリカか!とアメリカの大きさ目の当たりにしました。

日本人は枕を背負ってる!?

ディナーの前に可愛いバーリントンの街をお散歩したのですが、やはりきもの姿は人目を惹きますね。

「ありがとう!」や「こんにちは!」と知っている日本語をとにかく投げかけてくる人たちには、しょっちゅう遭遇するのですが、この日はいきなり「サムライ!」と呼ばれ両手を合わせて拝まれました。持っていたパラソルが刀でも見えたのでしょうか?(笑)。

他にも、きものに関して質問してくる方たちもよく見受けられるのですが、この日出会った方は「なんで、背中のところに枕がついてるの?それって座りやすくするため?」と聞いてきたので、へぇー、よく帯枕の事なんて知ってるなぁと感心しながら、「そうそう、ここに帯枕っていうのが入ってるんだけどね、確かに他の帯結びに比べて座りやすいかも……」と、真面目に答えながらその人の顔を見ると、「そうじゃない」と言わんばかりのなんとも釈然としない顔。

その反応に、私も全く同じ顔でその場を後にしたのですが、それからおよそ10分後。やっと気付きました。この方の言ってる枕 = Pillow はお太鼓全体のことを言ってたらしく、私が背中にデッカい枕を背負って歩いてるように見えたのが不思議だったようなのです!

なるほど…お太鼓の帯は枕かクッションに見えるのですね。そりゃー不思議でしょうとも。きっと日本人はどこでも快適に座ることを追求する民族にでも見えたのでしょう。

そんな誤解をクスッと笑いながら、いよいよディナーへ。

この日はビーチサイドのレストランの、デッキ席に予約を入れていたのですが、桟橋を歩いて渡って歩いて来た客は私たちくらいで、他の人たちは自家用ボードに自家用水上飛行機などで華麗に登場されてました。

アダムとの出会いは10年前の東京。ブルーマングループの公演で来日中だったアダムが、当時私が出演していたショーレストランに来店し、私のパフォーマンスを気に入って、ショーの後に感想を伝えたいと席に呼んでもらったのがきっかけでした。

早めの夕飯を終えた後は、持参したカヌーで湖へ。


なんと両親が持たせてくれたクーラーボックスにはシャンパンとグラスとチョコレートが!
2人きりになれる場所で夕陽を見ながら、乾杯しました。

こちらの美しいマスクは、フィギュアスケートのコスチュームデザイナーYumi Barnettさんのお手製。わたくし似合いますでしょ?(笑)

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