一色采子の「母のタンス、娘のセンス」番外編 /霜月 徒然ダイアリー

気持ちのよい秋晴れが続き、晩秋の趣に満たされているこの頃。私は観光大使を務めている福島県二本松市で、イベント三昧の日々を送っています。この季節は菊や紅葉など秋らしい文様を始め、こっくりとした秋色が大活躍。母から譲られたアイテムを取り入れた、今月の「きものカレンダー」をご覧ください。

菊人形展へは色無地に菊の刺繍の帯で

父(日本画家 故・大山忠作)の故郷である福島県二本松市には、作品を一堂に収めた「大山忠作美術館」があり、私はその名誉館長を務めています。

この地とさらなるご縁が深まったのは、2013年に行われた「五星山展〜心の復興支援。展覧会に行くという復興支援がある」という企画を私が持ち込んだことから。父の没後5年と5月5日生まれにちなみ、近代の文化勲章作家で「山」のつく作家を5人集めるということに。

東山魁夷、平山郁夫、髙山辰雄、加山又造、そして大山忠作の作品を集結し、1ヶ月で2万人の観光客が訪れるほど話題の展覧会になりました。それをきっかけに、光栄にも観光大使のお役目をいただきました。

そこで、今回は二本松市最大のイベントで、毎年10月中旬から一ヶ月に渡って開催される菊人形展をご紹介します。こちらのショットは、今年の開幕のセレモニーで二本松市長と。
コーディネートは私の栗茶の色無地に、白菊が浮き立つように刺繍された母の袋帯を合わせました。写真では見えにくいですが、ダイヤモンドのスタッズイヤリングを合わせ、ちょっぴり華やぎをプラス。主役はあくまでも菊人形なので(笑)、帯に菊のモチーフをあしらいながら、きものは色無地を合わせることで、会場の雰囲気を邪魔しないように心がけました。

菊の花は釜糸でふっくら艶やかに、添えられた葉には燻し金の糸を用い、まるで唐織のような存在感を漂わせた母の袋帯。

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