観劇日記

秀山祭九月大歌舞伎夜の部へ。 中村吉右衛門夫人のきもの&帯も拝見

Bettyokoのきもの日記 第36回

歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」 夜の部「再桜遇清水」

九月の歌舞伎座は「秀山祭」。

明治・大正・昭和にかけて活躍した名優、初代中村吉右衛門の芸を偲び、次代へと伝えていく「秀山祭」は、今年で10回目を迎えます。初代の孫にして養子であり、その芸を受け継ぐ当代の中村吉右衛門さんが、昼の部で演じるのは『極付 幡随長兵衛』。 

© 松竹

 

夜の部では『ひらかな盛衰記 逆櫓』に出演。

© 松竹

 

朗々たる台詞回しの心地良さと、細やかで懐の大きなお芝居は、かつて観客を沸かせた初代吉右衛門の芸もこういうものであったのだろうか、と想像を膨らませてくれます。 

そして、今月の公演でもう一つ、話題になっているのが、夜の部で上演されている『再桜遇清水』。

© 松竹

 

ちなみに先ほどご紹介した吉右衛門さんの2演目のものも含め、今月のポスターは、きものSalonや家庭画報でもご活躍のフォトグラファー、鍋島徳恭さんの撮影によるものです。 『再桜遇清水」は1985年に中村吉右衛門さんが松貫四のペンネームで書き下ろした作品。2004年の再演を経て13年ぶりに、今回は吉右衛門さんは監修の立場で携わり、市川染五郎さん、中村雀右衛門さんをはじめとする新キャストで上演されています。 

公演に先立って行われた記者会見で「いつか歌舞伎座で上演されることを願って書いた作品なので、実現して、我が意を得たりという思いです」と語っていた吉右衛門さんの言葉の通り、歌舞伎座の舞台を存分に生かし、早替わりや暗闇でのだんまり、立ち回りなど、歌舞伎の醍醐味が詰まった作品。 物語は華やかな新清水寺の花見の場面から始まります。 

美しい姫に恋してしまった僧・清玄は、姫を救うために破戒僧の汚名を着せられ、寺を追放されてしまいます。姫に焦がれるあまり、堕落した清玄は、最後に殺され、幽霊になってもなお、姫につきまとう……。面白さの中に不気味さもある2時間以上の大作は、歌舞伎好きの方も初心者にも楽しめ、今後も再演を重ね、受け継がれていく作品の一つになるに違いありません。 

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