サウジアラビアの女子会で聞いた、現地の結婚事情とは?

青嫁日記~きもので巡る世界の旅 Vol.8

今回でサウジアラビア編は最終回です。最後にサウジの女子会事情について、そしてサウジの民族衣装であるアバヤについて皆さまにお話しさせていただきます。 

大変ラッキーなことに、アバヤの謎について現地の女性たちにゆっくりと話を聞く機会に恵まれたのですが、どうやってそのチャンスを得たかというと… 実は、“ナンパ”されたんです、私。 

詳しくお話すると…
サウジ滞在も残すところ一週間と差し迫った頃、どうしても自分の気に入ったデザインの「MYアバヤ」が欲しくて、アバヤか金(きん)しか売ってない!と 噂のショッピングモールに息子を連れて買い物へ行きました。そこは巨大なショッピングモールの店という店、全てがアバヤで埋め尽くされており、なかなか壮観な光景。 

上はショッピングモール、右は「スーク」と呼ばれる市場。「スーク」に行けば、ショッピングモールの3分の1ほどの値段でアバヤを買うことができます。 

 

片っ端から見て回ったものの、結局この日は理想の一着に出会えず、もうそろそろ行こうかと思い最後にトイレに寄って帰ることにしました。ところが、途中で道が3つに分かれており、その先に部屋がいっぱい。どれがトイレか分からない!どうしたものか…、と困った顔をしていると、優しい声のご婦人が「トイレはこっちよ~。その他は、お祈りの部屋、そしてそっちはそのための着替えの部屋よ」と教えてくださったのです (なぜ、優しそうな“声”と表現したかというと、このご婦人も例に漏れず、体のほとんどを隠していたため、私からは目しか見えず、表情が読み取れなかったからです)。 

ですが、ホッとしたのもつかの間、トイレのドアを開けて「な、なんじゃこりゃ…」と呆然! 洋式トイレの形をした便器がそこにあるものの、便座がないっ。そして床は水浸し。ト イレットペーパーらしきものもなく、おそらくビデと思われるホースが壁にピョイっとかかってました。 どこからどうしていいのか分からず、困惑してる私の様子を、さきほどのご婦人が即座に察知し、またもや救いの手を差し伸べてくれました。 

「あなた(初心者)には、こっちのトイレがよろしいんじゃなくて」と、和式トイレのようなタイプがあることを教えてくれたのです。 さらに、使い方は分かったとはいえ、アバヤを着て、しかも子連れで入る和式トイレは結構大変で(詳しく書かなくてもご想像いただけるかと思いますが・・・)、 なかなか出てこない私を心配して、ずっと外で待っていてくれたのです。 

なんていい人! 神様、そうだトイレの神様だ!!(笑) 

改めてお礼を言うと、そのご婦人から、彼女の名前と電話番号が書かれたメモを渡されました。 そして、「あなた、外国からいらっしゃったんでしょう? サウジに来てくれてありがとう!ぜひ私の家に遊びにいらして」と、“ナンパ ”されてしまったのです。 (さすが神様、どこまでも親切!) 

会ったばかりの人のお誘いに乗ってよいものか、普段はすごく悩むのですが、このモディーさんとおっしゃるご婦人の優しい声、まっすぐな眼差し、 そして自分の中になぜか「この人とのご縁をここで終わらせてはいけない」という漠然とした思いがめばえ、お別れした後にすぐに電話し、サウジを離れる前日に 彼女の家に遊びに行く約束をしました。 

そして、お宅訪問当日。ご招待いただいた感謝の気持ちを表したくて、アバヤの下にきものを着て伺うことにしました。 

当初、私の夫のアダムも連れて行こうと思っていたのですが、基本的に、ここサウジでは男女が同席する習慣がないため、「ご主人はご招待できない」と、事前にお断りされてしまいました。 と、いうことは、久々の女子会!!
素敵サウジ女子との語らいに、私の期待は膨らむ一方でした。

家庭画報 最新号

2017年12月号11月1日(水)発売 

お洒落にセンスよく 心を伝える「贈り物」

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

家庭画報編集部SNS

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading