母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の 「母のタンス、娘のセンス」〜弥生

桜染めの紬の訪問着でトークイベントへ

日本橋髙島屋でのイベント最終日は、私自身のトークショーの本番。この日は桜で染めた紬の訪問着に、銀糸の綴織(つづれおり)の帯を合わせました。訪問着は遠目には無地のように見えますが、裾濃で織りだした幻想的な一枚です。本書の編集を担当してくださった樺澤さんのご協力で、きもののコーディネートの楽しみ方についてお話しさせていただきました。

トークショーの後には、前日と同様にサイン会を。なんと持ち込んだ本が完売し、追加注文をいただくほど好評でした。雨の中、お運びいただきました皆さまに、この場をお借りして改めて心からお礼を申し上げます。

最後に、私が講師を務めるきもののセミナー「進化系着物スタイルの楽しみ方」のご案内をさせていただきます。どうぞ奮ってご参加ください。

【日時】2019年4月17日(水) 18時~19時(受付開始17時30分〜)
【定員】60名
【会費】無料
【開催場所】公益財団法人日本服飾文化振興財団
東京都港区赤坂8-1-19 日本生命赤坂ビル8階
【募集締め切り】4月10日(水) *定員に達し次第締め切りとさせていただきます。
【応募方法】セミナーの詳細とご予約はこちら>>>
【お問い合わせ】公益財団法人日本服飾文化振興財団

一色采子/Saiko Isshiki

女優

日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。

【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」

・連載「一色采子の母のタンス、娘のセンス」が本になります

・難しい地色の訪問着を、金地の帯でブラッシュアップ

・地味紬を楽しむパッチワーク帯

お祭りには大胆柄をきりりと着こなして

一枚あると重宝するシックな羽織り

地味紬に効く帯のアイディア

秋単衣は引き締め色を加えて季節の深まりを表現

暑い季節はアースカラーを軸に、程よいぬけ感を

濃い地のきもの+鮮やか帯で艶ます涼感

梅雨の季節は大人のマリンカラーでハツラツと

青葉に映える爽やか紬を帯でクラスアップ

母の地味な紬+娘時代の派手帯を今の気分で

舞踊「道成寺」の思い出のきもの

お雛祭りの時季は、叔母に譲られた千代紙のように愛らしい小紋を

ワントーンStyleで今様にセンスアップ

お客様をお迎えする日は市松模様の染め帯で

大山家のお正月は、晴れ着で母と記念撮影

季節を纏うことこそ、きものの醍醐味!雪の結晶の袋帯が大活躍

絵画的なアイテムから季節のインスピレーションを得た 私らしいノエルStyle

菊人形展へは色無地に菊の刺繍の帯で

「黒地の染め帯」は母の「地味きもの」を今様に着こなす万能アイテム

母の訪問着を、イブニングドレス感覚でスタイリング

一覧を見る>>

構成/樺澤貴子

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