きものSalon編集部より

宝尽くし“浅田真央スペシャル”ができるまで!きものSalon編集長が語る舞台裏

2019.02.28

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きものSalon編集長が語る最新号秘話

前回の大反響を受け、最新号『きものSalon2019春夏号』(2019年2月20日発売)で本誌に再登場してくださった浅田真央さん。きものSalon編集長による、この企画の舞台裏エピソードと、撮影時の模様をお届けします!
はじまりは、真央さんの「宝尽くし文様って素敵ですよね。」のひと言でした。ちょうど本誌の「ご褒美きもの」特集で〝自分だけの宝尽くしを“というテーマを編集中だった私たち。早速、真央さんの宝物を取り入れた宝尽くしの帯を作りませんか?と提案。真央さんは目を輝かせて「お誂えですか?うわぁ嬉しいです!そういうことができるのもきものならではですものね。願いを模様に込めて装うって、素晴らしい日本文化だなと思います。」と賛同してくださいました。



前号『きものSalon 2018-19秋冬号』の特集「ご褒美きもの」特集で華麗に着こなす真央さん。


宝尽くし文様とは、福徳を招く吉祥文様。不老長寿を約束する中国の八仙にあやかって日本の縁起物をとりいれた文様です。様々なモチーフがあり、見慣れない形も多いのでちょっと解説しておきます。

如意宝珠(願いが叶う宝のたま)、宝鍵(富の象徴)、打ち出の小槌(願を叶える)、金嚢(金銭を入れる袋)、隠れ蓑・隠れ笠(危険な事物から隠し守る、笠は男性、蓑は女性とも)、丁子(健康・長寿)、巻物(知恵)、軍配(勝負)、分銅(富の象徴)、七宝(円満))…まだまだあるのですが、真央スペシャルには宝尽く文様と松竹梅、それに真央さんの3つの宝物が織り込まれました。

こちらが原画です。


そして長く愛用していただけるように、原画より少しトーンを抑えて、すくい織りで手織りし、刺繍も入れて奥行きを足した袋帯ができあがりました!

真央さんも「あ、ちゃんとエアロがいますね!笑。キレイ~、楽しい~、嬉しい~!」と感激の様子。「このブルーのきものともよく合いますね。白い部分は絞りなんですか?氷のかけらみたいですね。ジャンプのとき、シュって、結構な量の氷を削るんですよ。ちなみに私かき氷が大好きなので、かき氷も模様に入れたらよかったかもー!笑笑」



真央さんの3つの宝物とは、愛犬エアロ・ティアラ・小町、大好きなマカロン、そしてスケート靴。読者の方から帯の文様をもっと見たい!という声をたくさんいただいたのでアップしますね。(マカロンがマカロンに見えない?それもご愛敬で笑)

宝尽くし文様の何が織り込まれているのかじっくり見てくださいね。



前帯も豪華です。

地は金杢糸で織られた光悦が好んだといわれている変わり綴で、模様部分は大青(たいせい、ブルーの部分)や蘇芳(すおう、ピンク系の部分)など本草木染め。すくい織りの技法で、手機で織られた袋帯です。

この宝尽くし真央スペシャルはいま真央さんの私物となりましたが、真央さんのご好意により、製作者の桝蔵順彦さん(夢訪庵)の個展(3月20~24日 代官山ヒルサイドテラスE棟ギャラリー)にて特別展示されます。

(きものSalon編集長 古谷尚子)

 

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