イチから始めるきもの道

伝統的な帯から、フィギュアスケートのメダルリボンまで!進化し続ける博多織

“博多織Love!”が合言葉 身近に触れられる博多織を作り続ける「サヌイ織物」

次に伺ったのは、福岡市西区小戸にある「サヌイ織物」さん。福岡に行ったことのある方なら一度は目にしているであろう大人気商品の「にわかシリーズ」を生み出した織元さんです。

サヌイ織物本社工場にはショップはもちろん、「博多織工芸館」も併設されており、貴重な博多織の資料を誰でも見ることができます。

2年連続「九州福岡おみやげグランプリ」の雑貨部門でグランプリを獲得した「にわかシリーズ」。ちなみに、「にわか」というのは即興の寸劇のことで、博多仁和加(はかたにわか)は福岡市指定の無形民俗文化財なのだそう。

にこやかに私たちを迎えてくださったのは、「サヌイ織物」の三代目・讃井勝彦さん。上品な光沢感が目を引くとても素敵なスーツをお召しですが、これはもしや…!

「サヌイ織物」讃井勝彦さん「サヌイ織物」の三代目・讃井勝彦さん。ネクタイの柄には「博多織777年」のシンボルマークが。深い博多織愛を感じます。

讃井さん「そうなんです。このスーツは博多織の生地で仕立てたものです。きものを着ようかとも考えたのですが、新しい博多織のスタイルもお見せしたくて今日はスーツにしてみました。もちろん、このネクタイも博多織です!」

張りがありながらもしなやかで、美しい光沢。博多織とスーツの相性がこんなにも良いことに驚きました。

そして、ふと目に入ったのが入り口近くに飾られていたメダルリボン。その横には羽生結弦選手の名前が…!

「ISUグランプリファイナル2013福岡」で羽生選手が首にかけたメダルリボン。こちらにももちろん献上柄が。

讃井さん「実は2013年に開催されたフィギュアスケート大会のメダルリボンはうちが制作したものなんです。そのとき優勝したのが羽生選手だったのですが、優勝直後に『これ博多織です。すごいしっかりしてる!』とテレビカメラの前で言ってくれたのにはしびれましたね(笑)」

多くの方が目にした表彰台のシーンを、サヌイ織物さんの博多織がより華やかに彩ったのですね!丈夫で、美しい。なるほど、メダルリボンに採用されるのも納得です。

今年4月に行われた「世界フィギュアスケート国別対抗戦2019」のメダルのリボンも制作したそう!

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