観劇日記

中村隼人さんが語る、歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』

「舞台からきもの姿のお客様を見つけると手間や時間をかけていただいたことが嬉しくなります」

隼人さんのお母さま、小川し乃さんに、きものと帯をご紹介いただきました。

こちらは、隼人さんの曽祖母に当たる三代目中村時蔵夫人の小川ひなさんが、隼人さんの祖母の小川銀子さんが67年前にお里帰りされた際に贈ったきものと帯。

お母様「義姉(五代目中村時蔵夫人)を経由して頂戴しました。義母(銀子さん)の婚礼が春でしたので、帯だけでなくきものにも、銀で小さな桜の花びらがあしらわれています」。

お母様「こちらは、義母から私が、28年前の婚礼の際にお里帰りのきものとしていただいたものです。大学を卒業して一週間後が婚礼でしたので、卒業後の謝恩会、お仲人さんやお客様、親戚へのご挨拶回りなど、里帰りだけでなく着る機会が多くありました。今はどちらも、組み合わせを変えたりもして、お手入れをしながら大切に着ています」。

隼人「女性のきものには、洋服ではなかなか着ない色も多いですよね。だからでしょうか、不思議なことに舞台から客席を見ていると、きものの方はふわっと浮かび上がって見えることがあるんです。そもそも、きもので歌舞伎にいらっしゃるのって、頭を結い上げたりお化粧や着付けとか、色々大変でしょう? 序幕からきものでいらしてくださっている方を見つけると、早起きしてくださったのかな、とか、すごく嬉しくなりますね」。

撮影/大見謝星斗 ヘア&メイクアップ/佐藤健行(HAPP’S) 構成・文/清水井朋子

撮影協力/歌舞伎座

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