観劇日記

坂東新悟さんが語る、国立劇場 7月歌舞伎鑑賞教室『日本振袖始』

一つ一つの“役の輝き”をお客様と共有するために 先輩がたの教えを身につけていきたい

新悟さんのお父様の坂東彌十郎さんは、立役(男性役)の役者さん。女方の家に生まれたわけではないこともあり、演目や役ごとに色々な女方の先輩に指導を受けてきました。

新悟「昨年12月の歌舞伎座『蘭平物狂』のおりく、今年の新春浅草歌舞伎『御浜御殿綱豊卿』の絵島に、6月の歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』の橘姫、そして7月の『日本振袖始』の稲田姫と、中村時蔵のおじさまに教えていただいたりご一緒することが続いていて、本当にありがたく思っています。いつもわかりやすく丁寧に細かく教えてくださいますし、浅草の『御浜御殿』ではご自身が演じられた時にお召しだった豪華な打掛を取り寄せて着せてくださって……着るだけで自分の持っている力以上のものが出る気がして、涙が出るほど嬉しかったです」

坂東新悟

歌舞伎界で一番、と言われる新悟さんの長身は、舞台映えする一方で、女形には不利な点もあるのでしょうか?

新悟「 “あの人大きいわね”“苦労して膝を曲げて小さく見せているのね”などと思われてしまうとしたら、それは、お客様がお芝居をご覧になるお上で必要のない情報ですよね? でも、役になりきってさえいれば、背の高さなど気にならなくなると思うんです。坂東新悟という存在を透明にして、お客様には“役”を感じていただきたい。一つ一つの“役の輝き”をお客様と共有するためにも、先輩がたに教えていただける時間を大切にしたいと思っています」

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