インテリアレッスン

簡単! インテリアスタイリスト横瀬多美保さん流 居心地のよい「ひとり時間」の作り方

テーブルコーディネートで広がる豊かな暮らし

テーブルコーディネートは、お客さまをお迎えするときだけのものではありません。日々の暮らしの中で、自分の時間を居心地よく楽しくコーディネートをすることも、とても大切です。

難しく考える必要はまったくありません。インテリアスタイリスト横瀬流の簡単メソッドでコーディネートすれば、いつもの時間も幸せ時間に早変わりです。前回の記事はこちら>>>


グリーンに水やりをしながら、ゆっくりと朝の時間を。シルバーの小さなトレーはクリストフル、テーブル代わりのトレーは、ディオール メゾンのもの。

目覚めの時間は、一番のお気に入りグッズと

たとえば休日の朝、お気に入りのマグカップに茶葉を入れるところから、横瀬さんの一日は始まります。
「ロンドンで一目惚れしたクリアなマグカップを、長年愛用しているシルバートレーにのせて。お気に入りのアイテムに囲まれるのはいつだって幸せなものですが、“朝一番の最初の幸せ”はやっぱり格別。大好きなイーストインディアのスパイシーな紅茶をいただくと、ゆっくりと身体が目覚めていくのがわかります」。

お湯を注ぐと、カップの中にある金属のストレーナーから浮かび上がるのはペイズリー柄。繊細なフォルムだけではなく、そんな遊び心が利いたデザインも、マグカップを購入する大きなポイントとなりました。

マグカップとシルバートレーは脚台に置かれたトレーにのせられています。その日の気分に合わせて、脚台ごと窓際に持っていったり、キッチンの近くに置いたり。トレーは小さなテーブル代わりに大活躍。

「高さがあるトレーというのは、そこに器を置くだけでもまとまる、とても重宝なアイテム。今回みたいにマグカップとシルバートレーというシンプルな組み合わせでも、きちんと収まるでしょう? トレーの上で世界ができ上がりますし、ちょっと“ステージ感”も出て、華やかにもなりますよね。シルバーや漆、ナチュラルなタイプといろいろと揃えておくと、コーディネートの幅が広がりますよ」。

“トレーonトレー”も覚えておきたいテクニックです。


「エレガントな表情を持つマグカップにはなかなか出会えなかったのですが、昨年、ロンドンでようやく巡り合いました」。

ユニークなアイテムからイメージを広げる“癒し”のアぺリティフテーブル


リビングダイニングの窓際に大きなオーバルテーブル。アペリティフのテーブルは、玄関に近い位置に置いて、帰宅後まずはそこでほっこり。

横瀬さんの縦長のリビングには、大きなオーバルのテーブルと小さめの丸テーブルの2つが置かれています。

「大小2つのテーブルがあると、コーディネートも考えやすいと思います。小さいテーブルにドリンクコーナーを作ったり、カトラリーをまとめたり。そしてこの形だと、2つのテーブルの位置の入れ替えもラク。四角いテーブルだとなかなかそうはいきませんものね」。

毎日の暮らしの中で、小さな丸テーブルにコーディネートされることが多いのは「お帰りなさいのアペリティフ」セット。

「お仕事が終わって、自宅に帰ってきたときに、まずこのテーブルでワインやリキュールをひと口いただいて、ほっと寛ぎます。気持ちがほっこりするような、“癒し”のテーブルですね」。お客さまをお迎えするときにも、まずこのテーブルで寛いでいただくことも。

「気持ちを和ませるために、ちょっとユニークなアイテムを選んでコーディネートしています。中にグラスのあるカラフェは、店頭で見た瞬間に、うわぁこれスゴイ!ととても楽しくなりました。そんな気持ちを、そのままテーブルから伝えられたら」。

遊び心あるアイテムを使ったおもてなし

「お猿さんの顔が結構リアルなんです。“見ざる”くんが一番かわいかったので、このコのイメージからテーブルを作りました」

何とモチーフは「見ざる、言わざる、聞かざる」の3匹のお猿さん。こちらも店頭で一目惚れ、「やっぱり3匹揃ってないと」とセットで連れて帰りました。

「こういった遊び心あふれる小物は、テーブルでのカンバセーションピースとしても活躍してくれます。そして実際に自分で使ってみると楽しくなって、プレゼントやギフトにしたいな、と思ったり」

そしてこの「見ざる」くんをテーマに、今回の「お帰りなさいのアペリティフ」テーブルをセッティング。「お猿さんに合わせて、南国系のグリーンをチョイス。大きなセロームの葉っぱで木陰風を演出しました。みずみずしいグリーンの葉1枚でも、ほっと安らげる空間が生まれる。植物の力は素晴らしいですね」

横瀬メソッドとは?

今回ご紹介した2つのテーブルは、横瀬さんのテーブルコーディネートの法則「横瀬メソッド」に基づいてセッティングされたもの。3つのルールに従って考えていくと、ご自分なりのコーディネートが見えてくることでしょう。

(1) テーマを決める
例:「休日の朝」、「お帰りなさいのアペリティフ」。

(2) 使うアイテムを決める
例:「お気に入りのマグカップとトレー」、「ユニークなカラフェとボトルトップ」

(3)スタイリングする
例:「トレーを使って」、「南国風」。

グラスの入ったカラフェは、銀座の「サンモトヤマ」で見つけたもの。2本並べることで、その存在感が際立つ。



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『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリストの横瀬多美保さん。1年間にわたり、ご自身の1LDKでの暮らしを綴った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開。今すぐに活用できる暮らしのtipsが満載です。

 

横瀬多美保

インテリアスタイリスト

東京都生まれ。合同会社デコールLLC代表。聖心女子大学教育学科卒業。日本におけるテーブルコーディネーターの第一人者である故クニエダヤスエ氏に師事。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリストとして『家庭画報』をはじめとする女性誌や料理本で活躍。百貨店やショールームのディスプレイ、商品開発などにも携わっている。卓上に留まらずインテリア空間も含めたコーディネートを得意とし、新旧、和洋を自在に織り交ぜた、洗練されたエレガントな世界観にファンが多い。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。

 

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