〔特集〕お洒落なバスルーム&サウナ空間 いまや温浴空間は、住まいの質を左右する重要な主役。居室に引けを取らない高い意匠を備えた空間も増えてきています。本特集では、建築家と施主のこだわりが詰まった実例を厳選。最新機器や素材、“ととのい” の動線など、デザインの最前線を紐解きます。
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[ プライベート空間重視型 ]
野外バスとサウナを取り込んだホテルライクな私室空間
小形邸(神奈川)
建築家・小形 究さんとインテリアデザイナーの美栄子さんご夫妻が自邸2階に増築したのは、寝室・バス・サウナが一体となった特別な癒やしの場。
寝室からベランダまでベージュトーンの内装で統一。アウトドアバスの傍らにはチェアを配し、外気浴が楽しめるようにした。
「増築のきっかけはライフステージの変化です。子どもたちが巣立ち、夫婦で互いにゆっくりできるよう個別の寝室が欲しくなって」と究さん。
昔からのサウナ愛好家でもある究さんは、寝室の新設を機に理想の温浴空間も併設することに。
寝室は天井高を抑え落ち着いた印象にした一方、ベランダには1人用のサウナとバスタブを配置。
コンパクトサウナ1.82平方メートルとミニマムながら、ガラス製のドアと腰窓で抜け感を意識。丸い小窓も好アクセント。
ストーブはスウェーデン「ティーロ」。「リーズナブルながら高性能でおすすめ」と究さん。
開口部にはあえてガラスをはめず、隣地の雑木林の葉音や匂いを感じながら、交代浴を楽しめる仕掛けに。
アウトドアバス増築前から愛用していた「ミラタップ」のバスタブ。お湯を張りリトリート感覚で入浴することも。
「各空間をガラス戸で仕切ることで、寝室や内風呂からも美しい借景が見られるよう工夫も」(究さん)。
インドアバス大人2人が対面して入浴できるサイズの「アークエックス」のアクリルバスタブをセレクト。
シャワースペース三方を壁で囲うことで水が飛び散らないようにしたほか、寝室からの視線を遮り、雑多な印象を回避した。
仕事で疲れた日にサウナに入るのが「至上の贅沢」と究さん。帰省した子どもたちと交代で入浴し、サウナ談議に花を咲かせることも。
一方、寝室を使う美栄子さんは、「ベランダのバスタブにお湯を張って、露天風呂のように過ごすのが楽しみ」と微笑みます。
ミニマムで贅沢な入浴時間が、家族を癒やしながら、その絆を優しく育んでいます。
平面プランを読む増築部は2階リビングに面した約2.8×約8.6メートルの矩形のスペース。借景に向かって寝室、浴室、アウトドアバスおよびサウナを配し、段階的に開放感が増していく仕掛けに。コンパクトな空間にバスタブとサウナを隣接させ、数セットの交代浴も容易に。
設計/KONARAHOUSE 小形 究+小形美栄子
(次回へ続く。
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