〔特集〕お洒落なバスルーム&サウナ空間 いまや温浴空間は、住まいの質を左右する重要な主役。居室に引けを取らない高い意匠を備えた空間も増えてきています。本特集では、建築家と施主のこだわりが詰まった実例を厳選。最新機器や素材、“ととのい” の動線など、デザインの最前線を紐解きます。
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[ エンターテインメント型 ]
サウナとプールとジェットバスでワンセット。バス空間はもてなしの場
ATS house(東京)
Aさんが東京の別邸に求めたのは、社内外の関係者を華やかにもてなし、時に静かなくつろぎをもたらす、現代の“迎賓館”でした。
設計は、豪邸建築の名手である「建築設計事務所バケラッタ」。「社交には温浴空間が必須」という施主の要望を受け、地下をもてなしの場と定義。リビングからサウナ、プールまでが連続する圧倒的な大空間としてしつらえました。
平面プランを読むサウナと対面する位置に簡易的なシャワールームを付帯。入浴後すぐに汗を流せるよう気を配った。リビングを挟み外気浴に適したドライエリアを配することで、サウナ→外気浴→食事→再入浴の流れに自然に誘導。
設計/建築設計事務所バケラッタ
森山善之+細田 潤
5~6人が入れる大型サウナには水風呂を隣接、プールサイドにはデイベッドを配し、スムーズな “ととのい” の動線を意識。親しい仲間と飲食を楽しみながら、気ままにサウナやプールを行き来する、洒脱なパーティタイムを叶えています。
サウナと水風呂、プールが一体の空間を備えた「ATS house」。内気浴用にイタリア「ミノッティ」のデイベッドも配し、ラグジュアリーホテルのプールバーを彷彿とさせるしつらい。
サウナは開口部を大きく取り、内外で目線が合う仕掛け。
石積みの造形が美しいフィンランド「SAWO」のストーブ。
水風呂にはチラー(冷水機)を設けず、代わりにアイスファウンテン(製氷機)を完備。水風呂に氷を投入したり、体に押し付けたりと、各自の好みで交代浴を楽しめる。
イタリア「リマデジオ」の大判のガラス引き戸でリビングとプール周辺を繫ぐ。
一方、上階の居住空間には、プライベートなバスルームを設置。内風呂に加えて、ベランダにはジェットバスを置き、ドライエリアから繫がる野性的な植栽を眺めながら、開放的なバスタイムを堪能できます。

上階浴室には白大理石を用い、ベランダに「ジャクソン」のバスタブを設置。床や天井も白大理石で統一し、脱衣所から連続させた意匠に。
ドライエリアには外気浴用に「ミノッティ」のアウトドアチェアを配した。
ゲストをもてなす遊び心と、心身をリセットする静謐な設計。五感を解き放つ、都会の理想郷(ユートピア)がここにあります。
(次回へ続く。
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