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ホテルライクな究極の空間。ITを駆使した「豪邸マンション」の最前線へ

2022.06.01

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ホテルライクな究極の空間「豪邸マンション」第1回(全7回) セキュリティやホスピタリティ、立地のよさゆえ、富裕層向けマンションの人気は衰え知らず。海外体験などから、ホテルのように美しく洗練された空間に住みたいというかたも増えています。IT時代、ウィズ コロナを踏まえ、機能性と利便性を兼ね備えたリノベーションの最前線を紹介します。

感性を刺激するITを駆使したスマートホーム


T邸(東京)

ITを駆使したスマートホーム

【本棚が連なる知的なリビングダイニング】リビングからダイニングを見る。壁一面につくりつけた本棚が空間をつなぐ。選書のプロが選んだ本が多く、まるで図書館のような住まいだ。本棚の切れ間の奧が玄関。右手前はバイオエタノール暖炉。


玄関から一歩入ると、ワイドな開口部越しに借景の豊かな緑が一望できる、明るく開放的なワンルームが広がります。一方、壁面に沿ってリビングダイニングから廊下に至るまで、ぐるりと本棚がつくりつけられ、蔵書数は約3000冊。半数以上は選書のプロが選んだ、あらゆるジャンルの「これから読む本」だそうで、なんとも知的好奇心をくすぐられる空間です。

Tさんご夫妻は子どもの誕生を機に、管理やセキュリティが行き届いた広めのマンションを探し始めましたが、新築物件の画一的な間取りや内装に満足できず、中古マンションをリノベーションすることに。眺めのよさにひと目惚れして今のマンションを購入し、池貝知子さんに設計を依頼しました。

ITを駆使したスマートホーム

ダイナミックにつながるメインルーム
テラスと一体になったリビングダイニング。右手の間仕切り壁の右奥にパウダールーム、左奧にキッチンが続く。折り上げ天井と呼応する楕円の石の食卓は長さ3.6メートルの特注品。照明は「ボッチ」。左奧の絵は家族のイメージとソファの色に合わせ、アーティストの長沢 明が描いた。

何冊か雑誌を見ていいと思った家がすべて池貝さんの作品だったため、「このかたなら要望をそのまま形にするのではなく、私たちの枠組みをはみ出した提案をしてくれるのではと思いました」と奥さま。

ともに本好きだというご夫妻の言葉を聞いて池貝さんが発案したのが「家じゅう本棚」の住まいでした。家づくりの過程を楽しみたいと考えていたご夫妻は、打ち合わせのたびに進化するプランに引き込まれていったようです。

この家のもう一つの見どころは、ITを駆使したスマートホームである点。

ITを駆使したスマートホーム

ワンタッチでホームシアターに
タブレットやスマートフォンを操作すると、天井からプロジェクターとスクリーンが出現。同時にローマンシェードが下り、照明も調節され、リビングがホームシアターに早変わり。

タブレット一つで、シェードの開閉、照明の調光、空調機器の制御、お風呂のお湯張りなどができる仕組み。また、ワンタッチで天井に内蔵されたプロジェクターとスクリーンが下りてきて、リビングをホームシアターに変身させることもできます。

さらに、パブリックゾーンとプライベートゾーンを仕切った引き戸を開け放つことで、普段は家じゅうがつながった一室空間で暮らせるのも魅力。

ITを駆使したスマートホーム

テレワーク空間はもはや必須
週の大半がテレワークのご夫妻のために設けた書斎。カーブを描いたデスクが美しい。左上はアーティストの鯨津朝子がこの家のために描いた壁画。右側の壁面沿いにも廊下まで本棚が続く。

「全体に調和がとれ、美しい生活空間ができ上がっているのがとても気に入っています」と奥さま。住み始めて、細部に及ぶたくさんの配慮ゆえの暮らしやすさに気づいたとも語ります。池貝さんがご夫妻のために目指した「上質な日常」を見事に結実させた住まいといえるでしょう。

〔特集〕ホテルライクな究極の空間「豪邸マンション」

撮影/大泉省吾 取材・文/大山直美 花協力/大泉麗仁
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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