住まい

家中、緑に囲まれて。ガーデンテラスのある新居で楽しむ 夢の「グリーンライフ」

屋外リビングのある暮らし 魅惑の「豪邸」拝見 第5回(全17回) 上質なアウトドア家具の普及や設備の進化、内外をひと続きにするプランの革新などにより、気持ちいいオープンエアに生活空間を広げる住まいが世界的な潮流として増えてきています。家族団らんの場として、密にならない応接間として……心からリラックスできる豊かな豪邸ライフを訪ねます。前回の記事はこちら>>

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング

――T邸(東京)

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング

設計の妙と造園デザインによって、五感で自然を感じながら過ごせるT邸の屋外空間。隣家が迫る都市部にあるとは思えない、プライバシーが確保されたくつろぎの場である。

新緑の中、家族でくつろぐひととき。それは都市居住者にとって、最も贅沢といえるもの。120坪の敷地内にアウトドアリビングを備えたT邸は、都会にあってそんな豊かさが享受できる開放感ある住まいです。

子どもの成長とともに以前の家が手狭になったというご夫妻は、新居を建てるにあたり、旧宅の設計も手がけた建築家の石井秀樹さんに再び依頼。「石井さんの設計が好きなので、間取りやデザインなどは基本的にお任せしました」とTさん。

気軽に人を呼べるわが家の応接間

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング

建物の一部のようなコンクリート造のベンチは、テーブルにも午睡のためのベッドにもなる。これからの季節は、ブーゲンビリアがパーゴラを彩り、夏の日差しを遮ってくれる。

全幅の信頼を受けた石井さんは、住宅地であっても屋外とのつながりを感じる住居をつくるため、内外まで連続する複数の壁をボーダー状に配置。その壁をガラスで緩やかに仕切ることで、都市の開放性を感じながらもプライバシーが守られた、表情豊かな空間を誕生させました。

そんなT邸のほぼ中央に位置するのが、アウトドアリビングです。大開口を介してダイニングキッチンとつながるこの場所は、パーゴラの影さえもデザインとして楽しめる、癒やしの場。

空間のつながりや素材づかいなど多様性を秘めた住まいの中で、ご夫妻の心落ち着く居場所となっています。

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング

屋内リビングの前に広がる林庭から眺めたアウトドアリビング。くりぬいた壁が額縁のような効果を生み、同じ場所でも違った印象をもたらす。段差の部分に腰かけて植物を眺めるのがTさんの日課。

また、ダイニングより床の高さを低く抑えた屋内リビングからは、アウトドアリビングとともにさまざまな果樹が植わった林庭が眺められるのもT邸の魅力。

幾重もの壁に守られた屋外空間がもたらす癒やし

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング

緩やかに勾配する敷地を生かし、アウトドアリビングとは段差でつながる。

カウンターの向こうは、奥さまこだわりの「アムスタイル」のオーダーキッチン。北側の窓の先にも植栽を植え込み、家中、緑に囲まれたような印象に。

パーゴラとベンチのあるアウトドアリビング
「石井さんがつくる家は明暗のバランスが絶妙。室内が明るすぎないからこそ、庭の日差しが美しく感じます」と話すTさん。

植物が告げる季節の変化が暮らしに潤いを与えてくれるT邸です。

家づくりとともに始まった、グリーンライフ

熱帯系の植物を中心に、収穫できる木を雑木林風に配置したT邸。ご夫妻は、この家で暮らし始めてから、自然に植物に関心が向くようになったと話します。

石井秀樹建築設計事務所
石井秀樹

1971年千葉県生まれ。95年東京理科大学卒業。97年同大学院修了。2001年石井秀樹建築設計事務所設立。「人生を豊かにする空間づくり」を基本に、奥行きや明暗の変化などを重視した表情豊かな住まいづくりを行う。

T邸のグリーンライフを、下のフォトギャラリーで詳しく見ていきましょう。

撮影/本誌・西山 航 取材・文/冨部志保子 スタイリング協力/山田喜美子

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