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英国の陶芸愛溢れるギャラリーオーナーたち 美しいUTSUWAは海を越えて 

2026.05.18

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〔特集〕今、世界が注目する気鋭作家50 新「うつわ」名鑑 世界で唯一無二の「うつわ」大国、日本。伝統を受け継ぎながらも、工芸とアートの境界を軽やかに行き交う気鋭の作家たちが、今、新たな価値観を創出しています。伝統と革新が交差する現場で、次世代の器づくりに挑む作家たちの創作への思いと、その先に見据える未来に迫ります。

特集「新『うつわ』名鑑」の記事一覧はこちら>>>

海外の暮らしに根づくUTSUWA


“本物” を求める陶芸愛好家

「用の美」を世界に提唱した益子の陶芸作家、濱田庄司。1920年にバーナード・リーチとともに英国セントアイヴスの街に薪窯を築きました。

2022年に、歴史ある工房「リーチポタリー」にて、濱田友緒さんが作陶。茶碗や湯呑み、花器などの販売も行われた。



窯出しされた「緑釉黒掛節目花生」。「リーチポタリー」は現在でも陶工や研修生が訪れ、作陶している。


The Leach Pottery
住所:Higher Stennack, St Ives, Cornwall, TR26 2HE
TEL:+44(0)1736 799703

それから100年以上の時がたち、民藝の器と精神性が度々英国で紹介され、今では美術愛好家の間では、日本の陶芸への関心と理解がさらに深まり、本格的なコレクターも増えつつあります。

それは、日英陶芸界の架け橋になっている陶芸愛溢れるギャラリーオーナーたちの地道な努力の賜物かもしれません。

26年前から英国の陶芸作家を日本に紹介しながら、海外で日本の陶芸作家の作品展を開催してきたのは「ギャラリー・セントアイヴス」のオーナー、井坂浩一郎さん。

濱田友緒さん、加藤 委(つぶさ)さん、加藤亮太郎さんといった人気作家とともに英国での作品展を企画し、茶会を催しながら陶芸文化の魅力を発信してきました。

また、10年前からコッツウォルズに「ストラットフォード・ギャラリー」を構えるハワード・クレッグさんは、信楽、越前、備前、常滑といった産地の作家を紹介。年に5回は作家の企画展を開催しています。

「ストラットフォード・ギャラリー」の棚に並ぶ抹茶碗など。高価な作品も売れるという。

「最初の伊賀焼展では、一つも売れませんでした。けれど諦めず、時間をかけて作家の産地の歴史や芸術性について丁寧な説明をしてきました。すると、作品に対する深い理解と共感が生まれ、今では土の表情や窯の中で炎が時間をかけて描く絵柄に関心を寄せる人が増えました。2024年の伊賀焼の展覧会では、なんと完売でした」。

今年(2026年)の伊賀焼作家の企画展の様子。ギャラリーでは、ヨーロッパのアートも展示・販売するが、半分以上が日本作家の作品。

アートでありながら、機能的でもある日本の陶芸の在り方が実に素晴らしく、英国人には新鮮だと語ります。

17世紀の3階建ての建物で、コッツウォルズの大通りに構える。


The Stratford Gallery
住所:62 High Street, Broadway, Worcestershire, WR12 7DT
TEL:+44(0)1386 335 229

(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年05月号

家庭画報 2026年05月号

取材協力/Pond Gallery

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