プロダクト

うつわ作家・三野直子さん ボンドで描いた模様が美しい陰影を生みだします

2026.04.21

  • facebook
  • line
  • twitter

〔特集〕今、世界が注目する気鋭作家50 新「うつわ」名鑑 世界で唯一無二の「うつわ」大国、日本。伝統を受け継ぎながらも、工芸とアートの境界を軽やかに行き交う気鋭の作家たちが、今、新たな価値観を創出しています。伝統と革新が交差する現場で、次世代の器づくりに挑む作家たちの創作への思いと、その先に見据える未来に迫ります。

特集「新『うつわ』名鑑」の記事一覧はこちら>>>

ボンドで描く繊細で優しさ溢れる絵柄
三野直子(富山)

ガラスの街・富山市で制作する三野直子さんのガラス花器。手作業で描かれ、加工された模様は、光を受け、美しい陰影を生み出す。「花器」(胴径13.5×高さ11.5センチ)5万5000円

mebukuシリーズの器は、外側からだけでなく、内側から見た模様の表情も美しい。「bowl」(径13.2×高さ6.7センチ)1万4300円

「器で自己表現するのではなく、料理人の方たちが喜んでくれるような器を目指しています。どうしたら料理が美しく見えるか。器の見込み、余白のバランス、高さなどの細部を研究しています」。シリーズができてからも、さらに模様を細かくして、主張しない優しい器づくりを追求しています。

日本料理を引き立てる器を念頭に制作。右上から時計回りに・「銅鑼(どら)皿」(直径15×高さ3センチ)1万5400円 「筒形向付」(直径9.5×高さ6センチ)1万3200円 「正八角皿」(直径14.3×高さ2.5センチ)1万5400円 「plate」(直径15センチ)1万3200円 「八角皿」(長径14×短径7.3×高さ2.5センチ)1万3200円

ガラスに出会ったのは、大阪で会社員として働いていたとき。一年間だけ制作に専念したいと、期限を決めて活動を開始。それから数年たった現在は、立山連峰を望む一軒家の自宅兼工房に移住。平日5日間は、ボンドの絵付けとサンドブラストの加工。週末は近くの「富山ガラス工房」で吹きガラス作業を行います。


宙吹きしたガラスに木工用ボンドでフリーハンドで描く。模様は自然の植物をモチーフにしている。

制作に欠かせない「金型」も近所の鉄工所で作ってもらえるなど、道具も設備も相談相手もすぐ傍に。清らかな空気の中で作られるガラスは、優しい表情で満ち溢れています。

三野直子 (みの・なおこ)
インスタグラム:@naoko_mino
1980年大阪府生まれ。会社員時代にガラス教室にて学ぶ。2016年能登島ガラス工房公開講座1年コース修了。富山ガラス工房に所属し、2021年に独立。現在は、富山ガラス工房近くの自宅兼工房にて制作する。
2026年10月4日〜9日まで「Pond Gallery」(東京・銀座)にて個展。※飲食店関係者のみ入場可。


(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年05月号

家庭画報 2026年05月号

撮影/阿部 浩 取材・文/直江磨美 取材協力/Pond Gallery ※掲載した器の価格および展覧会の会期や場所は変更になる場合がございます。確認のうえ、お出かけください。

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 07 / 20

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 07 / 20

他の星座を見る