〔特集〕今、世界が注目する気鋭作家50 新「うつわ」名鑑 世界で唯一無二の「うつわ」大国、日本。伝統を受け継ぎながらも、工芸とアートの境界を軽やかに行き交う気鋭の作家たちが、今、新たな価値観を創出しています。伝統と革新が交差する現場で、次世代の器づくりに挑む作家たちの創作への思いと、その先に見据える未来に迫ります。
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ギャラリーオーナーの審美眼
優れた日本の才能を世界へ
長年、愛と情熱をもって器作家を応援し、確固たる審美眼とともにマーケットを見つめ続けてきたギャラリーオーナーたち。日本の「器」の魅力が世界にどのように伝わりつつあるのか、最前線でのお話を伺うとともに、期待を寄せる気鋭作家を教えていただきました。
“取り合わせ”の美意識を日常で楽しむ
宙 SORA
<主な取り扱い作家>内田鋼一 加藤 財 坂場圭十 清水なお子 杉田明彦 長戸裕夢 長野史子 ハシヅメミツコ 浜野まゆみ 三浦ナオコ 萌窯 森本 仁 矢野直人
店主の吉田美穂子さん。お店では年15〜20回の企画展を開催している。
日々の食卓に寄り添う作家ものの器を、28年間にわたり扱ってきた「宙SORA」。店内には、陶磁器やガラス、漆、木工など、バラエティに富んだ器が並びます。近年は、海外からのお客様も増えてきているのだそう。
「日本の器は本当に多彩。そして、洋食器の“揃える”という美意識に対し、和の器は茶の湯にも通ずる“取り合わせ”の美を味わう文化を宿しています。さまざまな器を取り合わせて食卓を整える楽しさと豊かさを、国内外問わず広く知っていただきたいです」と店主の吉田美穂子さん。
手前は30代の作家とは思えぬほど洒脱な筆致の「染付睡蓮図小鉢」小坂大毅 作(径14 × 高さ4.5センチ)6600円 奥はエジソンの電球から着想した「Edison glass no.2 」ワダコーヘー 作(径8.5 × 高さ12センチ)5060円
注目する気鋭作家の傾向を尋ねると、「彫刻科を出ていたり、異なる仕事を経た作家が作る、思ってもみない発想から生まれた作品も面白いですね。寄り道することで、ほかとは違う視点が入って味が出てくる」。作り手の人となりが表れるからこそ、器は人の心を魅了するのかもしれません。
宙 SORA住所:東京都目黒区碑文谷5-5-6
電話:03(3791)4334
営業時間:11時~18時
定休日:火曜・水曜定休
インスタグラム:
@sorasora1101(次回へ続く。
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