〔特集〕今、世界が注目する気鋭作家50 新「うつわ」名鑑 世界で唯一無二の「うつわ」大国、日本。伝統を受け継ぎながらも、工芸とアートの境界を軽やかに行き交う気鋭の作家たちが、今、新たな価値観を創出しています。伝統と革新が交差する現場で、次世代の器づくりに挑む作家たちの創作への思いと、その先に見据える未来に迫ります。
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ギャラリーオーナーの審美眼
優れた日本の才能を世界へ
長年、愛と情熱をもって器作家を応援し、確固たる審美眼とともにマーケットを見つめ続けてきたギャラリーオーナーたち。日本の「器」の魅力が世界にどのように伝わりつつあるのか、最前線でのお話を伺うとともに、期待を寄せる気鋭作家を教えていただきました。
器を愛おしむ豊かさを広く世界に発信
うつわ祥見KAMAKURA
<主な取り扱い作家>荒川真吾 岩崎龍二 尾形アツシ 小野象平 小野哲平 小林徹也 境 道一 下村 淳 八田 亨 村上 躍 吉田直嗣

鎌倉に3店舗、伊豆に1店舗を展開する「うつわ祥見」。昨秋に移転したシグネチャーギャラリーの洗練された空間では、作家の思いが込もった日常の器を企画展中心に紹介しています。
代表の祥見知生さんは、執筆家・編集者として器に関する本を多数手がけ、国内外で作家の個展や展覧会をキュレーションするなど、さまざまな形で器の魅力を海外にも発信してきました。

「英語を併記した『うつわ かたち』を出版したのは10年前のこと。その頃から、日本の器の美しさ、素晴らしさを世界中の人たちがわかってくれるはずだと思っていました。そして現在、国境を越えて活躍する作家はとても多くなっています。昨年からの八田 亨さんのワールドツアーも、各国で高く評価されました」と祥見さん。
世界各地にある提携ギャラリーは、今や十数店にのぼるのだとか。「土ものの器、特に薪窯で焼かれたものや粉引が、世界共通で人気がありますね」。
土ものは海外でも人気。手前から「白掛ポット」八田 亨 作(幅15.5 × 奥行き11 × 高さ12.5センチ)2万7500円 「灰釉片口」工藤京平 作(幅15.5 × 奥行き10 × 高さ7.5センチ)5060円 「黒化粧大皿」小野象平 作(径37.5 × 高さ7センチ)3万6300円
2026年4月1日には伊勢丹新宿店5階にプロデュースする常設空間「UTSUWAVOICE」が誕生。器の魅力を伝える新たな試みにも、期待が高まります。
うつわ祥見(しょうけん) KAMAKURA住所:神奈川県鎌倉市佐助1-18-20
電話:0467(23)1395
営業時間:12時~18時
定休日:不定休(HPやInstagramで要確認)
インスタグラム:
@utsuwa_shoken(次回へ続く。
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