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「子どもたちや老後を守るため、今が踏ん張りどき」社会学者・上野千鶴子さん

2022.12.19

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世界の叡智に学ぶ 2023年からの生き方 第3回(全4回) 今、世界の“叡智”の言葉から学べることがあるかもしれません。その言葉には知恵だけでなく、温かみと深み、そして覚悟があります。心が折れそうなとき、不安なとき、心の杖となって支えてくれる叡智の言葉に出会えますように。前回の記事はこちら>>

次世代に謝らなくてすむ社会に。上野千鶴子さん(社会学者)


上野千鶴子さん(社会学者)

子どもたちや老後を守るため、今が踏ん張りどき


経済の低迷、国力の低下、子どもの状況、介護問題。上野千鶴子さんは容赦なく社会の現実をつきつけ、「こうなった責任は大人たちにあります」とぴしゃり。

暗澹たる気持ちを、「このままではいけない、何とかしよう」という発想と行動に切り替えられるか否か。私たちは今、試されているような気がしてなりません。「あのとき、上の世代がちゃんと考えてくれてよかった」と次世代に思ってもらえるそんな生き方のきっかけになることを願い、上野さんのお話を届けます。


上野千鶴子さん(社会学者)
上野千鶴子さん
(うえの・ちづこ)1948年生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク(WAN)」理事長。女性学・ジェンダー研究の第一人者。平成31年度(2019年)東京大学学部入学式での祝辞は大きな反響を呼んだ。高齢者の介護とケアも研究テーマ。『おひとりさまの老後』(法研・文春文庫)、『最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく』(中央公論新社)など著書多数。

自分たち世代の責任にしっかり目を向ける


私生活に限っていえば、コロナ禍でよかったと思えることも少なからずありました。たとえばオンライン化が格段に進んで不必要な移動をせずにすみ、無意味な飲み食いの集まりがなくなったこと。いったいあの無駄な時間は何だったのだろう、と愕然とするくらいです。

もともと一人でいるのは平気なので、人に会わなくても落ち込むこともありませんでした。長く生きていると、“自分の半径3メートル以内”の環境や人間関係を快適にするノウハウは身についているものです。

そうでもなければ、今の世の中、やっていけません。外に目を向ければ、情けないことや怒り心頭に発することばかりです。的外れなコロナ対策やワクチン開発の遅れに加えて、円安、物価高、国の借金の増大。それらを招いた政治を許してきたのは私たち。そして将来、そのツケを払っていくのは次の世代、そのまた次の世代。世の中を少しでも今よりましな状態で、

せめてこれ以上悪くせずに未来に渡す――

それが私たち世代の責任です。
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