暮らしのヒント

「最後の砦になりたい」。自身の壮絶体験が24h対応チャット相談の原動力。大空幸星さん

居場所を求めているあなたへ 第3回(全4回) 壮絶なご経験に心身の疲弊の極限まで追い詰められながらもすべてを受け止めて自分と向き合い、現在は他者を支える活動をされている西川ヘレンさん、本郷由美子さん、大空幸星さん。このコロナ禍、誰もが何らかの喪失感を抱え、うつ気分に沈みがちですが、お三方の生き様は私たちの心の一筋の光となり、きっと力をくれるはずです。精神科医・斎藤 環先生が提唱する「対話」の大切さ、相談窓口の存在も苦しいとき、あなたを支えてくれることでしょう。前回の記事はこちら>>

親の離婚、ネグレクト(育児放棄)……
壮絶な体験が24時間対応チャット相談の原動力──大空幸星さん(NPO法人「あなたのいばしょ」理事長)

大空さん

大空幸星(おおぞら・こうき)
1998年愛媛県生まれ。NPO法人「あなたのいばしょ」理事長。慶應義塾大学総合政策学部在学中。5秒間、知人や家族の顔を思い浮かべご無沙汰の人に「最近何してる?」と声がけをする“5秒運動”を提唱。「それだけでも必然的に救われる人が多くなるはずです」。

確実にアクセスできるセーフティネットを目指す

2020年3月に設立された「あなたのいばしょ」。24時間365日、SOSの相談にチャットで対応しているNPO法人です。

現在、一日に寄せられる相談件数は700件近く。「濁流のような勢いで相談が押し寄せている」と理事長の大空幸星さんは語ります。

「僕たちの認知度が上がっていることもあるとは思いますが、相談内容を見ると、このコロナ禍でストレス要因がどんどん積み重なっていると実感しています」。

「あなたのいばしょ」ならではの特徴の一つは、海外14か国の相談員と協力し、時差を使って24時間365日対応可能な体制を作ったこと。

会社員、主婦、医師、臨床心理士などさまざまな立場の相談員が対応し、自殺率が高まる深夜0時から2時のSOSにもつながることができます。

2つ目はチャットでの相談に特化していること。電話よりSNSになじんでいる子どもたち、若者のセーフティネットになりたいという強い思いからでした。

「あなたのいばしょ」の構想ベースにある、大空さん自身の経験を聞かせていただきました。

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