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芳香蒸留水をもっと身近に。香りで整えるセルフケアレシピ

2026.09.28

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庭のハーブを、育てたその先へ。はじめてのハーブ蒸留(2) 庭で元気に育ったローズマリーやミントを、「ほかにも何か使い道があれば」と思ったことはありませんか。料理やハーブティーだけでなく、植物には「蒸留する」という楽しみ方があります。植物を蒸留すると生まれるのが、水溶性のやさしい芳香成分を含んだ「芳香蒸留水」。スキンケアをはじめとするセルフケアや、ハウスキーピングまで、日々のさまざまな場面で活用できます。この連載では、書籍『蒸留ではじめるハーブのある暮らし』(世界文化社刊)より、身近な植物で始めるハーブ蒸留の基本、芳香蒸留水を使ったレシピまで、3回にわたってご紹介します。


第一回では、ハーブ蒸留の基本、庭のローズマリーを使った「キッチン蒸留」をご紹介しました。今回は、できあがった芳香蒸留水を、毎日の暮らしでどう使うかを植物蒸留・芳香療法家の菊池友来さんに教えてもらいます。

「芳香蒸留水は、精油よりも成分が穏やかで、赤ちゃんからお年寄りまで、そのまま使えるのも魅力です。水に溶けやすい性質があるため、水を基材としたクラフトに適しています。スキンケアだけでなく、入浴や料理に取り入れたりと、使い方はとても幅広いんです」と菊池さん。

芳香蒸留水、どう使う? 10の基本アイデア

1.ミストとして
顔やデコルテ、空間にスプレー。肌のリフレッシュや気分転換に。

2.ドリンクとして


水やハーブティー、シロップ、炭酸水などに少量加えて、植物の香りを味わいます。家庭で蒸留したもの、または食品利用可能な市販の芳香蒸留水を使います。

3.入浴に
お湯に加えると、湯気とともにやさしい香りが広がります。

4.湿布として
コットンやタオルに芳香蒸留水を含ませ、肌に当ててリフレッシュ。

5.瞑想の時間に
空間にスプレーして、香りを感じながらゆっくりと呼吸します。

6.スキンケアに
洗顔後、化粧水のように肌になじませます。

7.ロウリュやハーブスチームに
サウナのロウリュやハーブスチームなど、蒸気と一緒に香りを楽しむ方法も。

8.加湿器に
加湿器の水として使い、部屋にやわらかな香りを広げます。

9.料理に
お菓子やドレッシング、スープなどに加え、香りのアクセントに。食品利用できる芳香蒸留水を使用します。

10.クレイパックに
水の代わりに芳香蒸留水でクレイを溶き、フェイスパックに。植物の香りを楽しみながら肌を整えます。

「私は、その日の体調や気分、季節に合わせて芳香蒸留水を使い分けています。ひとつの使い方に決めず、自分の暮らしに合う方法を見つけてみてください」。

はじめてなら、この6つの芳香蒸留水から

「蒸留水を使ってみたいけれど、どの植物から始めればいい?」。そんな方に菊池さんがおすすめするのが、カモミール、ラベンダー、ペパーミント、ローズ、メリッサ(レモンバーム)、ローズマリーの6種類です。

「素材が手に入りやすく、家庭で蒸留しやすい植物か、ローズやラベンダーのように市販の芳香蒸留水としても手に入れやすいものを選びました。それぞれ香りはもちろん、効果効能も異なります。フレッシュなハーブが手に入る時期には自分で蒸留して、それ以外の季節には市販の芳香蒸留水を取り入れるなど、無理なく使い分けてください」。

カモミールジャーマン

(学名:Matricaria chamomilla L.)キク科

【蒸留部位】花
【効果効能】敏感になった肌をやさしく整え、赤みや乾燥をケアする。緊張や不安をやわらげ、心身を穏やかな状態へ導く。
【フレッシュ素材の時期】4月~ 5月頃。花が十分に開いた晴天の日に採集するのがおすすめ。蕾でも可。蒸留後も種を残せるよう、一部を残して収穫すると翌年につながる。
【MEMO】痒みやアレルギーなど肌トラブルが気になる時のスキンケアに。ハーブティー用のドライフラワーでも蒸留できるが、フレッシュ素材ならではの青りんごのような甘い香りも魅力。ベビーケアに取り入れるのもおすすめ。

ペパーミント

(学名:Mentha × piperita)シソ科

【蒸留部位】全草
【効果効能】清涼感のある香りが気分をリフレッシュさせ、頭をすっきりと整える。暑さによる不快感や肌のほてりをやわらげるケアにも役立つ。
【フレッシュ素材の時期】5月~ 9月頃。生育旺盛なため、なるべくフレッシュな葉や枝先を収穫する。季節によって香りの印象が変わるのも特徴。春~夏はメントール多めのすっきりとした香り、秋以降はより力強い香りを感じやすい。
【MEMO】夏のクールダウンミストやリフレッシュウォーターとして活躍。胃腸トラブルにはハーブティーのほうがおすすめ。夏場は、蒸留水を20%程度加えた水で氷を作るのもおすすめ。好きなドリンクに浮かべて楽しめる。

メリッサ(レモンバーム)

(学名:Melissa officinalis)シソ科

【蒸留部位】葉・花穂
【効果効能】緊張や不安で高ぶった気持ちを穏やかに整え、リラックスへ導く。肌をやさしく整えながら、心身の疲れや、気持ちをゆるめたい時のサポートに。
【フレッシュ素材の時期】5月~ 7月頃。開花前後のやわらかな葉や枝先が最も香り豊か。収穫後は香りが飛びやすいため、できるだけ早めに蒸留をする。
【MEMO】収油率が低く精油は希少だが、蒸留水ならメリッサのやさしい魅力を気軽に楽しめる。ベランダでも育てやすく、乾燥させればハーブティーにも。

ラベンダー

(学名:lavandula angustifolia)シソ科

【蒸留部位】花穂
【効果効能】心身の緊張をやわらげ、気持ちを穏やかに整える。肌あれや乾燥を防ぎ、睡眠前のリラックスケアにも幅広く役立つ。
【フレッシュ素材の時期】6月~ 7月頃だが、できればミツバチなどがついている時期を避け、種を作り始めるタイミングに採集する。
【MEMO】どんな肌タイプでも使用しやすい。市販の芳香蒸留水も入手しやすく、日差しを浴びたあとのスキンケアやリネンウォーターとして幅広く活用できる。

ローズ(ダマスクローズ)

(学名:Rosa × damascena)バラ科

【蒸留部位】花
【効果効能】肌に潤いを与えながらキメを整え、乾燥や年齢による肌悩みをケアする。華やかな香りは心を満たし、幸福感や安らぎをもたらす。
【フレッシュ素材の時期】5月~ 6月頃。朝露が乾ききる前の早朝に収穫するのがおすすめ。香り成分が最も豊かな開花直後の花を使用する。
【MEMO】フェイスミストとしても人気で、年齢や肌質を問わず使いやすい。肌の衰えや、変化を感じる方に特におすすめ。市販の芳香蒸留水も入手しやすい。

ローズマリー

(学名:Salvia rosmarinus、旧:Rosmarinus officinalis)シソ科

【蒸留部位】葉・花枝
【効果効能】頭や気持ちをすっきりと目覚めさせ、集中したい時に役立つ。皮脂バランスを整え、頭皮や髪のケアにも役立つ。
【フレッシュ素材の時期】3月~ 5月頃。花が咲き始める時期は香り成分も豊か。木質化していないやわらかな枝先を中心に採集する。
【MEMO】朝のフェイスミストやヘアウォーターとして人気。庭木としても育てやすく、剪定した枝を蒸留に活用できる。ドライハーブでも蒸留可能。

6つの芳香蒸留水は、ほかの素材と組み合わせることで活用の幅がさらに広がります。ここからは、菊池さんが実際に取り入れているセルフケアレシピをご紹介します。

写真/穴見春樹

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