〔特集〕オープンエアで気持ちよく過ごす ガーデンファニチャー最前線 アウトドア家具にインドア同様のグレードを求めるのが、世界の新潮流。海外のラグジュアリー家具ブランドから、アウトドア専門のブランドまで、いま日本で手に入る最旬のガーデンファニチャー情報を実例とともにお届けします。
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本格派ソファを備えた半戸外の応接間
──O邸(三重)

アウトドアバスとフォーマルリビングの間、深い軒に守られたアウトドアリビング。「デドン」のラウンジソファに身を預け、内外が連続する環境の中で庭の景色を楽しむ。植栽や水盤が生む程よい揺らぎが、落ち着いた開放感と心地よさをもたらす。写真/下村康典
庭の気配をやわらかく招き入れるアウトドアリビングにゆったりと据えられているのは、ドイツのアウトドアリビングブランド「デドン」のラウンジソファ。
マニエラ建築設計事務所の大江泰輔さんが手がけたO邸では、中庭を中心に据えた外部空間において、閉じすぎず、かといって無防備でもない“落ち着いた開放感”が求められました。
雑木を主体に植え込んだ庭のそばに水盤を設置。水面に映る空や植栽、光の反射が空間に奥行きと揺らぎをもたらす。

庭からアウトドアリビング、LDKへと大開口で連続するO邸。内外が緩やかに繫がり、光や風、緑の気配をいつでも享受できる。
その要望に応える形で、建物と庭、そして家具を切り離さずに構想。アウトドアリビングは、人が自然に集い、視線が抜け、風が通うよう、位置や寸法が整えられています。また、そこに置かれたソファも、植栽の揺らぎや水盤に映る光を心地よく感じ取れるよう配置されたもの。
水盤の周囲に配した照明が庭の輪郭を浮かび上がらせ、夜でも外の景色を楽しめる。ベルギーのアウトドア家具ブランド「トリビュ」のマダムカシェ スタンディングライト(右手前)、マダムラトックス スタンディングライト(左)、ルナランプ(奥)。

雑木に囲まれた静かな庭は、読書にもふさわしい場所。「デドン」のシーX ラウンジチェアと同フットスツール、「トリビュ」のドロップスサイドテーブルが、自然と向き合うひとときを演出する。
「屋外でなければ得られない豊かさとは、予定どおりにはいかない自然を受け入れることだと考えています」と話す大江さん。
建築と調和しながら経年で風景に溶け込む素材を選び、内と外が緩やかに繫がる、奥行きのある応接の場を実現しています。
マニエラ建築設計事務所
大江泰輔1972年兵庫県生まれ。大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業。狩野忠正建築研究所などを経て、2002年、父・一夫氏が設立したマニエラ建築設計事務所に入社。関西圏を中心に、光、風、水や緑といった自然を住空間に巧みに取り入れた邸宅を数多く手がけている。
(次回へ続く。
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