〔特集〕人・文化・自然を愛し、颯爽と輝く女性たち「“芦屋ライフ”拝見」 山と海、両方の自然に恵まれ、豊かな文化が根づく街・兵庫県芦屋市。ここで出会った女性たちは、自分なりの価値観と目標を持ち、人との繫がりを大切にし、日々の暮らしを生き生きと楽しんでいました。芦屋を拠点に仕事にもプライベートにも意欲的に取り組む3人の“芦屋ライフ”をお届けします。
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人と繫がり、友人の輪を広げ、ビジネスもプライベートも充実
貴田加野さん(LiSALiSA代表取締役社長)
大人の女性に人気のファッションブランド「LiSALiSA」の社長・貴田加野(きだかの)さん。女性経営者たちが“交友関係の広さは芦屋一”と一目置く、頼もしきカリスマ的存在です。
「里山のレストランに集い、語らい、励まし合う──。明日からまた頑張れます」──貴田加野さん

芦屋や神戸で会社を経営する女性たちが貴田加野さんの呼びかけで週末、フランス料理店「SETTAN」に集い、情報交換。職種は違っても経営者同士、共通の悩みもあり話は尽きない。「元気を与え合う関係だからつきあいも長続きする」と貴田さん。この日のメンバーは右から三好万記子さん、貴田さん、岡未来さん、岸上奈渚子さん、星加ルリコさん。
貴田さんが半年に1回ほどレストランを借り切って開く「加野会」には多いときは20人が集まり、新たな出会いが生まれます。
「加野会」もよく開催されるフランス料理店SETTAN(セッタン)。摂津・丹波の食材を使った唯一無二の料理は「シェフの人柄そのものの優しい味」と貴田さん。

季節の野菜をアーティチョークと白ワインで煮込んだバリグール。あぶったさばとトマトのエキスの泡ソースを添えて。(SETTAN)

店の前でオーナーシェフの吉田繁雄さん。(SETTAN)
「私自身、人との繫がりに助けられ、導かれてここまで来ました。その経験があるから、私の知り合い同士も繫がって世界を広げてほしいんです」。
公私において人づきあいを大切にし、手土産選びにも妥協をしない貴田さんが全幅の信頼を寄せるテイクアウト専門店「たかやマルシェ」。焼き菓子やお総菜を手がけるフレンチ料理のシェフ・髙山英紀さんとは16年来のつきあい。

「男女を問わず喜ばれます」と貴田さんおすすめの「塩サブレ」。緑茶、山椒、トマト、チーズなど素材のうまみを塩が引き立てる。(たかやマルシェ)

たかやマルシェ
食事会はしばしば貴田さんへのお悩み相談の場にも。踏み出せずにいる人には「なんとかなる」、「疲れた」と弱音を吐かれたら「休んだらダメ!」。
「優しく背中を押したり、厳しく叱咤激励したり。私が会社を立ち上げて24年。長く続けていれば結果はついてきます。継続は力なりとみんなに伝えたい」。
「車は私のライフスタイルの一部。芦屋をベースにフットワーク軽く動き回っています」と貴田加野さん。
芦屋市が女性の就職・起業を応援するプロジェクト「芦屋リジューム」の推進メンバーも務め、女性の活躍を広く応援しています。
自分がされて嫌なことは人にしない。落ち込むときは短期集中、すぐに這い上がる。貴田さんが人の輪の中心で太陽のように輝き続ける理由は、そんな生き方にあるのかもしれません。
アパレル会社に勤めた経験を生かし40歳でLiSALiSAを立ち上げ、カタログ中心の通信販売を展開。シンプルで上品な神戸・芦屋スタイルはそのままに、“楽して綺麗”をコンセプトにした大人のための洋服には全国に多くのファンがいる。2020年、芦屋川沿いに初の実店舗をオープン。
SETTAN
住所:兵庫県神戸市北区八多町屛風965
電話:078(224)5013
https://settan-kobe.com/
たかやマルシェ
住所:兵庫県芦屋市船戸町5-26 1階
電話:0797(38)6750
https://takayamarche.jp/
LiSALiSA
住所:兵庫県芦屋市松ノ内町3-14 チェリービュウ芦屋川
電話:0797(78)8170
オンラインショップ:https://lisalisa.co.jp/
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