毎年、「オーレリアンの丘」にあるヤエシダレザクラの花を摘んで桜茶を作ります。ここは土地が盛り上がっていて見晴らしがいいことと、「オーレリアンの庭」と同じく蝶を呼びたいという願いを込めて、このように名付けています。
桜茶は、お祝いの席によくでてきますが、ほんのりとした春の香りをかぐと、子供の頃、大津市にある三井寺の桜を仰ぎながら小さな茶屋で祖母と一緒に桜茶を飲んだことを思い出します。簡単に春を満喫できる方法、それが桜茶。来客のときのおもてなしにぴったりです。
材料(湯呑み15杯分)
(6)桜の花2つを湯呑みに入れて、熱湯を注ぐ。
*水に数十分つけて塩抜きすると、お菓子などにも使えます。
春先に一番元気よく芽吹くのは、何と言ってもヨモギ。私の持つ畑の中ならどこにでも元気よく生えています。この頃のヨモギは、葉に透明感がありとても綺麗です。
柔らかい葉を摘み取って、ヨモギが入ったマフィンを作りました。ヨモギの葉は冷凍保存もできますが、この時期には畑で採れたばかりの新鮮なものを使うのが最高です。畑仕事やガーデニングなど、フィールドワークの休憩時間に紅茶とともにいただくと疲れがとれます。
しっかり冷ましてからの方が、サクッとした食感やほんのりとした甘さ、ヨモギの香りが楽しめます。
材料(マフィン用のカップ5センチ型×6個分)
(A)キャノーラ油 70グラム、グラニュー糖(どの砂糖でも可能) 120グラム、塩 3つまみ、卵 2個、バニラオイル 3~4ふり
(B)薄力粉 220グラム、ベーキングパウダー 小さじ1、シナモンパウダー 3~4ふり
・ヨモギの葉の部分 1~2つかみ
作り方
(1)ヨモギはよく洗い水気をしっかりと拭き取る。
(2)(A)はボウルに入れてよく混ぜる。
(3)(B)の粉類は合わせてザルなどで(2)の中にふるい入れてよく混ぜる。好みの大きさに切ったヨモギを入れて、ふんわりと混ぜる。
(4)(3)を紙の型にスプーンで均等に入れる。
(5)180度に予熱したオーブンで30分焼く。
今森光彦(いまもり・みつひこ)
写真家・切り絵作家・環境農家。1954年滋賀県生まれ。2023年より、大津市街から仰木に移住し、“環境農家”という新しい農業のあり方を模索している。第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞などを受賞。著書に『今森光彦の 心地いい里山暮らし12か月』(世界文化社)、『今森光彦ペーパーカットアート おとなの切り紙』(山と溪谷社)ほか。同じく写真家として活動する息子の元希さんは、光彦さんとともに畑作りや里山の環境保全に取り組んでいる。
(次回に続く。この連載の記事一覧はこちらから>>)
文・切り絵/今森光彦 撮影/今森元希