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母から娘へ受け継がれるジュエリーや、きもの。毛木 愛さん「あたたかな想いが宿った宝物です」

2021.08.19

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〔連載〕「MY LIFE――素敵な暮らし、私の場合」 第3回 家庭画報ドットコムのユーザーの皆さんに、暮らしを豊かにしてくれる「モノ、コト、体験」をインタビュー。今回は「わたしの“価値ある投資”」をテーマに、司書の毛木 愛さんにお話を伺います。連載一覧はこちら>>

Q.あなたにとっての“価値ある投資”は?
A.家族の想いがこもった婚約指輪です。


ダイヤモンドの輝きが際立つ、立て爪の指輪。今から28年前に手にした婚約指輪は、毛木 愛さんにとっては永遠の宝物です。それはご主人ばかりか、実家のご両親、お姉さんたちとの愛情に満ちたストーリーが詰まっているから。




毛木 愛さん
1969年東京生まれ。学生時代は、剣道に励んだり、アメリカンフットボール部のマネジャーを務めるなどパワフルに過ごす。生命保険会社に就職後、結婚。読書好きが高じて、結婚後に資格を取り現在は念願の司書として働いている。写真はご自宅のリビングにて。「結婚指輪は婚約指輪に合うようなデザインにこだわり抜いて探しました。理想の指輪を銀座三越のジュエリーフェアで見つけたときは嬉しすぎて、そのあと熱を出してしまったほど(笑)」

ご家族の想い出が詰まった婚約指輪


「弁護士をしていた父が病に倒れ、余命3か月と宣告されたのが1992年秋のことでした。私は3人姉妹の末っ子で、そのとき姉2人はもう結婚して家を出ていて。ちょうど二番目の姉に初めての子どもが生まれるタイミングでもあり、“孫の顔を見る”というのは父にとって病を克服する大きなパワーになるに違いない、そして“末っ子の結婚式”と続けば、父のモチベーションも上がるだろうと……。主人の異動も決まりそうだったので、あれよあれよという間に私たちの結婚が決まったんです」。

時間もなければ、お父さまの病気を考えると元気も出ない。婚約指輪に対して、さほど思い入れのなかった毛木さんですが、ご家族はそうではありませんでした。

「今思うと、みんな嬉しかったんでしょうね。義兄がハイジュエリーに詳しくて、選ぶ際に押さえるべきポイントを姉とレクチャーしてくれました。二番目の姉はいろいろお店を教えてくれたりと。何よりも驚いたのは母が、婚約指輪には絶対こだわった方がいいと断言したこと。母はお見合い結婚だったから、父にリクエストをできなかったらしく、実はちょっと悔いが残っていたようなのです(笑)。だったら徹底的に探そうと思って、見つけたのがこのリング。“どこに行っても恥ずかしくない、いいと思うわよ”と母の眼鏡にかなったのも嬉しかったです」

それまでは”広く浅く”買い物をしていたという毛木さん。一生ものの婚約指輪を選ぶ、購入するという行為を通して、丁寧に大切に買い物をするように考え方も変わっていったとおっしゃいます。婚約指輪には、ご主人との未来だけではなく、ご実家のご家族との絆も深く刻まれているのです。

母がさりげなく教えてくれた、使い続けることの大切さ


幼少の頃からアクセサリーには興味津々。憧れは、テレビドラマ『奥さまは魔女』の主人公サマンサがつけているハート型のネックレスでした。「そっくりのデザインのプラチナのネックレスを母が持っていたんです。母が亡くなったあと譲り受け、ずっと愛用しています」。お母さまから譲り受けたものは、カメオやパールといったジュエリーをはじめ、きものやコートなど、多岐にわたります。

一番上のお姉さんの成人式のときにお母さまが見立てた振袖は、二番目のお姉さん、毛木さん、そして毛木さんのお嬢さんと4人の晴れ姿を彩ったのだとか。



「せっかくだから全員和装にしましょう」と、ご家族全員が和装でばっちり決めた写真は、息子さんの成人式のときの一枚。お嬢さんが着ているのが受け継がれたきもの。

「質の良いものを吟味して入手し、きちんと手入れをする。使い続けることの大切さを、母がさりげなく教えてくれたような気がします」
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