ライフスタイル

暮らしを楽しみながらチャリティを。小板橋陽子さん「応援したいストーリーがあります」

〔連載〕「MY LIFE――素敵な暮らし、私の場合」 第2回 家庭画報ドットコムのユーザーの皆さんに、暮らしを豊かにしてくれる「モノ、コト、体験」をインタビュー。今回は「わたしの“価値ある投資”」をテーマに、英語塾講師の小板橋陽子さんにお話を伺います。連載一覧はこちら>>

Q.あなたの暮らしに欠かせない“価値ある投資”は?
A.チャリティ活動を子供たちと行うこと。アーティスト長坂真護(ながさか まご)さんの絵を買いました。

子供の頃から洋画好き。テレビに流れる海外冒険番組や海外をテーマにしたクイズ番組などに心を躍らせていた小板橋陽子さんが、英語に親しむようになったのはごく自然なことでした。

「大学の英語学科に進み、学生時代は念願の世界各国巡りに。社会人になってからは自動車メーカーの海外営業部で働いていたので、英語は常に身近なものでした」。

20年前に都内のご自宅で開講した英語教室には、年少さんから中学生まで75人の生徒さんがにぎやかに通っています。教室では通常のカリキュラムだけでなく、小板橋さんの自由な発想にあふれるさまざまな企画やチャリティイベントも開催。

小板橋陽子さん
1969年、東京生まれ。英語塾講師。上智大学外国語学部英語学科卒業。自動車メーカー海外営業部勤務後、翻訳業を経て、ECC教室開講。ホームステイを受け入れたり、オンラインチャリティパーティを開催したりと海外との交流も頻繁に行う。写真は、週末を過ごす群馬・高崎のセカンドハウスで。リビングには小板橋さんのお手製の家具も。「小さい頃から工作やDIYは得意でした。これはきっと父譲り。母からは料理好きなところを受け継いだかな」

子どもたちの“経験”をひとつでも増やしてあげたい

コロナ禍の以前は、生徒さんとともに浅草に行って外国人観光客と交流を図ったり、定期的に海外ツアーなども行っていました。なかなか自由に移動ができない昨今は、小板橋さんのアメリカの友人とオンラインで料理教室を行うなど、常に子供たちが実際に「体験」できる機会を作るよう、心がけています。

「今は検索したら、何でもわかる時代。やったことはないけど、知っていることは多いというアンバランスな状態になりがちです。だから少しでも“やったことがある!”を増やしてあげたい。ひとつのことをやり遂げた達成感、それを共に経験した仲間ができること。この年頃に積んだ多くの経験は、のちの人生に役立っていくと思うんです」

アーティスト長坂真護さんの活動に共鳴、作品と出会う

もともとご自身も“面白そう!”だと思ったら、積極的に動いていくタイプ。勤めていた会社が24時間テレビに協賛していたことからボランティアに参加。

「自分が楽しいと思うことが、誰かの役に立つというのはとても面白かったんです。だから子どもたちにも“人の役に立つのは簡単なんだよ”ということも伝えていきたいですね」。

たとえば、SDGsは、英語教室のカリキュラムとしても取り上げられているテーマのひとつ。カードゲームやオンラインイベントを通じて、生徒さんに幅広く、わかりやすくレクチャーしていますが、その活動を通じて小板橋さん自身もうれしい出会いがありました。

SDGsについて紹介した英語教室の壁新聞。生徒たちへ“伝えたい”と思う話題を探すために日々の新聞のチェックも欠かせない。

「生徒さん用の壁新聞を作っているときに、アーティスト長坂真護さんの記事を見つけたんです。ガーナのスラム街に不法投棄された電子ゴミを使って、アートを制作して販売。その収益でゴミのリサイクル工場を建設するという壮大なプロジェクトに挑んでおられるアーティストです。

作品で得たお金をそのまま寄付するのではなく、まず送ったのは、電子ゴミを廃棄する際に出るガスを防ぐガスマスク。次に学校や美術館を建てて、学びの場と雇用を生み出しました。そのパワーと発想は素晴らしい、と思ううちに作品が欲しくなってしまって」

それからオンラインショップをのぞくようになり、昨年(2020年)の夏に一目惚れした作品「HIP HOP」を購入。青をベースに、可愛い子供がモチーフの作品は、現在セカンドハウスに飾られています。

大好きな青が印象的なアートピース“HIP HOP”。「長坂さんのこの作品を見るたびに“僕たちの未来のために、大人たち、よろしくね”と言われているような気がします」

「とにかく作品が魅力的なんです。玄関に置くことが多いのですが、“行ってらっしゃい!”って明るく見送られている気がします。作品から元気がもらえるだけでなく、遠いガーナの地で少しは役立っているというのは、素直にうれしいですね。劣化することもないし、ずっとずっと大切に持っていられるから、高い買い物だとは思いませんでした」

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

9月号 7月30日発売

「本物印」の食材で最高の朝ごはん

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading