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育てて摘んで生ける楽しみ、始めませんか。深い赤が輝くパッション溢れるブーケ

2021.06.21

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北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び 第3回(全7回) 十勝千年の森には「カッティングガーデン」という、摘んで飾るために草花を育てる花壇があります。ヘッドガーデナーの新谷みどりさんが繰り出す植栽プランは「ラスティックビューティー」そのもの。いくつもの喜びに出会える花摘み庭の魅力をご紹介します。前回の記事はこちら>>

数種類でもこんなに美しい花束に。花摘み庭のおすすめプラン


実際に花摘み庭に植えた花を使って、新谷みどりさんが自らブーケに。育てて摘んで生ける楽しみ、始めませんか。

花摘み庭のおすすめプラン5
ブーケの花材がまとまったカッティングガーデンのコーナー。隣り合わせに植えることで同じ赤でも微妙な色や形、質感の違いがより際立つ。


新谷さんはスウェーデンでガーデナーの修業をしていた時代、先輩のガーデナーから「これから毎日ブーケをつくりなさい」という課題を与えられたそうです。花を生け、ブーケをつくることによって、庭で見るときとは違う植物の表情や、花同士の意外な組み合わせの妙を発見することもあり、それがまた次なるガーデンづくりに生かされるため、ガーデナーにとっても大切な作業の一つだといいます。

ここでは新谷さんに、実際に摘んだばかりの花を使ってブーケの制作をお願いし、植物についてのコメントもお寄せいただきました。

中にはチコリやトマチロなど、一株が大きくなるため、プランターで栽培する場合は別に植えたほうがいいものもありますが、庭の広さに余裕があれば、基本的にはどの花材も混植は可能だそうです。

うまく束ねるには、花の茎を斜めに交差させ、回転させながら組むスパイラル技法を取り入れるのがコツ。ただし、下のブーケのように前面に赤いダリアをまとめたい場合はダリア2種は最後に加えるなど、臨機応変なアレンジを楽しんでいるそうです。

十勝千年の森で定番のブーケは、わざと同系色でまとめる組み合わせ。「同じ赤でも微妙に色合い、質感、形状が異なるため、合わせることでお互いを引き立てる効果があります」と新谷さん。

花摘み庭のおすすめプラン5

ダリアとアマランサスはいずれも、長年カッティングガーデンで大切に育てられている花の一つで、バラエティに富んだ色や形の品種がある。

深い赤が輝くパッション溢れるブーケ


花摘み庭のおすすめプラン5

芳醇なワインのような深い赤系統の花や葉を集めたブーケ。3本のダリアは微妙に色や形が違います。種付きのシードヘッドがアクセントに。

使用した花材


花摘み庭のおすすめプラン5

a.ダリア‘ダナムミーチャー’(Dahlia)
b.ダリア‘小夜’ (Dahlia)
c.ダリア‘ナイトオウル’(Dahlia)


同系色のダリアを組み合わせて植える場合は、色の濃淡、「フォーマルデコラ咲き」や「ストレートカクタス咲き」といった花形の違いを生かした品種選びをする。球根の植えつけと同時に支柱を立てる。

d.ダウカス カロータ‘ダーラ’(Daucus carota)

すっと伸びる茎と、1株でも花色が多彩に変化するのが魅力の品種。

e.アトリプレックス・ホルテンシス‘レッド プルーム’(Atriplex hortensis)

葉色の美しさもさることながら、種をつけるのが何よりも楽しみ

f.アマランサス・クルエンツス‘レッドスパイク’ (Amaranthus cruentus)
g.アマランサス・クルエンツス‘ホピ レッド ダイ’(Amaranthus cruentus)


収穫すると株張りが広くなり、よく茂る。日当たりの競争をしないように、ダウカスなどと同じくらいの草丈の高い植物と合わせて育てるとよい。

新谷みどりさん

新谷みどりさん
南九州大学園芸学部造園学科卒業。2002年、公開型庭園のガーデナーを目指してスウェーデンに渡り、ミレスゴーデン、ローゼンダール・トレーゴードで学ぶ。帰国後、造園会社や園芸会社で経験を積み、2008年、十勝千年の森のヘッドガーデナーに就く。





〔特集〕北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び



01 「花摘み庭づくり」成功のポイント

02 暮らしと庭をつなぐ「カッティングガーデン」の魅力

03 深い赤が輝くパッション溢れるブーケ

04 青の階調が豊かな瑠璃色ブーケ

05 風に穂が揺れるサーモンピンクのブーケ




この特集の掲載号
『家庭画報』2021年7月号



『家庭画報』2021年7月号


監修=新谷みどり 撮影=大泉省吾 取材・文=大山直美 協力=十勝千年の森 ※この特集で紹介した栽培例は、北海道・十勝地方で実施されたものです。地域や気候により、適する植物や植え付け時期などは異なります。
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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