ライフスタイル

自然素材で作る憧れのウィグワム。「鈴なりトマトタワー」の作り方を解説

北海道「十勝千年の森」の新谷みどりさんに学ぶ 美しき菜園ガーデン 第4回(全10回) 家庭菜園の楽しみは、安全でおいしい野菜を食べられるだけでなく、生長する美しい景色を日々間近で観賞できること。国内外で農業と園芸を学び、独自の視点で菜園づくりに取り組むヘッドガーデナー、新谷みどりさんに毎日見ていて惚れ惚れする菜園のコツを聞きました。前回の記事はこちら>>

目指すは「鈴なりトマトタワー」

キッチンガーデンの中でひときわ目を引くのが、ウィグワムと呼ばれるタワー状の支柱に絡んだトマト。支柱づくり、一緒に植えるバジルの意味など、「十勝千年の森」のトマトづくりの見どころを解説します。

ウィグワムで目指すは「鈴なりトマトタワー」
支柱も野菜も自家製だから収穫の感動は格別。

「徹底解説」世界でたった一つの手作りウィグワム

キッチンガーデンに数あるレイズドベッドのうち、もう一つ目を引くのが、トマトのベッド。トマト栽培に欠かせないのが茎を誘引するための支柱ですが、ここの支柱はポールではなく、オベリスクのような円錐形のタワー型。

しかも、素材も金属やプラスチックではなく木の枝を組み合わせた、ガーデナーの手作りなのです。欧米では、ネイティブアメリカンの円錐形のテントのような住居になぞらえて「ウィグワム(wigwam)」と呼ばれています。

ウィグワムで目指すは「鈴なりトマトタワー」

庭に立体的な風景を生み出し、周囲の緑や絡む植物となじむ自然素材ならではのウィグワムは、それだけで絵になります。

新谷さんによれば、似たような支柱を自宅の庭につくりたいと、日曜大工担当のご主人を引き連れて再訪する奥さまが少なくないとのこと。憧れる人が多いのもうなずけます。

トマトのウィグワムは柳製。柳の枝は生長が早く、適度な柔軟性と強度があるので、天然の園芸資材としてヨーロッパでは大変ポピュラーです。毎年春先に、新しい枝が伸びるのを促すために切り戻しをするタイミングで、支柱用の材料を確保するのが「十勝千年の森」スタイル。

他に、剪定や間引きの際に出るシラカバの枝を使うこともあり(6月11日配信予定の記事で詳しく紹介します。または家庭画報2021年7月号の92ページを参照ください)、作物の種類によって素材やデザインを変えることで、異なる表情が生まれるのが自然素材のウィグワムのおもしろさでもあります。

特別に作り方のプロセスを解説していただきました

「十勝千年の森」では特にウィグワムづくりの講習会を行ったり、材料を販売したりはしていませんが、今回、新谷さんに特別に作り方のプロセスを解説していただきました。詳細は写真説明に譲りますが、要領さえつかめば、さほど難しくはなさそうです。

ただ、柳の枝は誰でも入手できる材料ではありませんので、支柱の部分は剪定した庭木や割いた竹、編み込み部分はアケビなどのツルやカゴを編む材料を使うなど、身近で手に入る自然素材をうまく代用してもいいかもしれません。

また、どうしても柳でつくりたいなら、庭の一角にハクロニシキなど、園芸品種の柳を植える手もあります。庭に柳を育て、園芸資材を自分で調達し、支柱を手作りする。気の長い話のようですが、家庭菜園の新たな醍醐味になるのではないでしょうか。

トマトの支柱の作り方

下のフォトギャラリーでご覧ください。

新谷みどりさん(Shintani Midori)

監修=新谷みどり 撮影=大泉省吾 取材・文=大山直美 イラスト=三好貴子 協力=十勝千年の森

※この特集で紹介した栽培例は、北海道・十勝地方で実施されたものです。地域や気候により、適する植物や植え付け時期などは異なります。

『家庭画報』2021年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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