インテリア
2021/02/22
ゆったり、あったか長風呂のすすめ 「感動のバスルーム拝見」第6回(全9回) おうち時間が長くなっている今、家の中で、どう楽しく心豊かに過ごすかは、日々の暮らしの大きなテーマとなっています。温水浴を習慣とする日本人にとってお風呂は単に衛生のためだけでなく、心身を癒やすくつろぎのためのもの。ストレスを取り除き、明日への英気を養ってくれる─ ちょっと贅沢で優雅なバスタイムを考えます。前回の記事はこちら>>
N邸(東京都内)
設計/アイケイジー
2階のプールとジャグジーバス。 写真/Nacás&Partners Inc.
Nさんは自宅を新築して数年後、バスルームの改造に踏み切りました。きっかけはサウナ愛好家の友人から楽しみ方を伝授され、実体験したこと。すっかり魅力に取りつかれたNさんは、自宅の設計を手がけた池貝知子さんにサウナの設置を依頼。浴室をリフォームし、サウナを中心に据えることにしたのです。
サウナ室内部。
サウナは熱した石に水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」と呼ばれる湿式。高温の乾式サウナが苦手だったNさんは、低温でマイルドなロウリュを知ったことも急速に関心を深めた一因だと語る。サウナストーブはフィンランド「ミサ」社製。
サウナ→水風呂→外気浴を3回繰り返すことで、最後に極上の快感を得ることを愛好家は「ととのう」というそうですが、Nさんの家はこの入浴法にうってつけのつくり。サウナのすぐ脇に大きな円形浴槽があるうえ、庭を経由して2階に上がるとプールとジャグジーバスが。親子で階段を上り下りしながら日々賑やかなバスタイムを満喫しています。
浴室から庭を望む。右奥の外階段を上るとプールとジャグジーバスがある。右手前がサウナ。
庭側から見る。正面奥が円形浴槽のある浴室、その左手前がサウナ。
撮影/角田進 取材・文/大山直美 スタイリング協力/山田喜美子
『家庭画報』2021年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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