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神社、お寺でいただく“ 持ち帰れる縁起物”。検見川神社神職・水谷智賢さんに伺いました

2020.12.16

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一陽来復、美しき、新年の幕開け「しあわせ満ちる開運の地へ」 第6回(全13回) 2020年はこれまでにない混迷が世界中を覆い尽くし、見通しのきかない一年となりました。新しい一年は、心機一転、気持ちを一新し、積極的に福をお招きして、縁起よく迎えていただきたい。そんな願いを込めて――開運へと導く場所と、福を呼ぶ暮らしを紹介します。前回の記事はこちら>>

神社、お寺でいただく
持ち帰れる縁起物


水谷智賢さん
水谷智賢(みずたに・のりやす)さん
検見川神社神職。寒川神社に40年間奉職したのち、2020年5月より検見川神社へ。八方除の御神徳を学び、風水、易学、各種占星術、気功、瞑想などの研鑽を積んだ、気を扱える数少ない神職。写真/三田村 優

神社で良い気を授かり、縁起物を家に飾って福をいただく



大きく生活環境が変化したことで、これまでより自宅で過ごす時間が長くなったかたも多いのではないでしょうか。そんな今こそあらためて、暮らしを営み毎日を過ごすわが家に、たくさんの幸せを招きたいもの。日本には家に福を呼び込み邪気を払うためのさまざまな行事や習慣がありますが、縁起物を飾るというのもその一つです。

伊勢の笑門
伊勢の笑門
稲藁に紙垂(しで)と橙、ゆずりは、裏白、柊、あせびなどがつけられ、「蘇民<将>来子孫家<門> 」に由来する「笑門」の木札が掛けられた注連飾り。玄関や門などに飾る注連飾りは松の内を過ぎると外されるのが一般的だが、伊勢の神宮周辺では一年を通じて飾られ、年末に新しいものと取り替える。写真/石山光太郎

例えば、上写真の「伊勢の笑門」は古代より各地に広まった蘇民信仰に基づく木札がついた注連(しめ)飾り。伊勢の神宮周辺の地域で歳徳神をお迎えするために玄関先に掛け、お正月を過ぎたあとも無病息災を願って一年間飾ります。

「私の家でも毎年飾っているんですよ」というのは、検見川神社神職の水谷智賢さん。

「縁起物の“縁起”には物事の起源や由来、吉凶の前触れという意味があります。江戸時代に縁起祝いや縁起直しといった縁起を担ぐ風習が庶民の間に広がり、縁起を祝う品物のことを縁起物と呼び正月や縁日で参拝者に授与されるようになりました。それを飾っておくと神様のご加護が得られ、その年の縁起がよいと考えられています。景気をつけて気分を高めてくれるものですから、しまい込まずに目に触れる清浄な場所に飾ってください。日々意識することでいただける御利益も変わってきます」。

毎日丁重にお参りしなくてはならない御神札ほど決まり事はなく、気軽に取り入れられて福をいただけるとは嬉しいかぎりです。

伊勢の神宮 内宮
伊勢の神宮 内宮
人を癒やしてくれる穏やかな気に満ちているという、水谷さんが毎年参詣している伊勢の神宮。木々に守られた神域内を歩いていると、人間のスケールを超えた存在を感じ、畏敬の念が湧いてくる。写真/鈴木一彦

さらに水谷さんは「初詣には新たな年の福をもたらす歳徳神がやってくる恵方、具体的には“2021年は南南東やや南”に位置する神社を詣でるのが元来の習わしですが、気持ちが落ち着いたり、あるいはモチベーションが高まるような自分に合った神社をお参りするのもおすすめです」と話します。

「神社は気のよい場所を選んで建てられています。心を鎮め五感を駆使してその気を感じてみてください。心地よい良い気をたくさんいただくことが開運につながります」。

普段生活しているうちにつく“穢れ”は“気枯れ”とも書き、エネルギーが不足している状態。気が補われることで元気が出て前向きになり、ひいては願いを叶える力にもなるのだそう。

「ざわざわとした人混みの中よりも、個人で静かにお参りしたほうが色々なものを吸収できて御利益が大きくなります。新たな年にそのかたが初めて神社を詣でるのが初詣ですから、自分の中で区切りがつけば日にちにこだわることはありません」。

新鮮な気持ちで柏手を打って一年の幸をお祈りし、新しくお守りや縁起物を授かって……。凜と清々しい気に満たされて新たな年を始めましょう。

方位門戸木札
方位門戸木札 検見川神社
水谷さんが奉職している検見川神社の「方位門戸木札」。かつて江戸湾(現・東京湾)の打瀬船の保有台数第1位を誇った検見川の地の高台にある検見川神社は、八方除総鎮護として篤い信仰を集めてきた。八方除の方位盤を表したこの木札は、あらゆる悪事災難の原因を除けてもらえるよう、家の神棚や玄関に飾る。縦13.5×横13.5センチ 3000円。千葉市花見川区検見川町1‒1 TEL:043(273)0001
お守り、注連縄、招き猫、干支飾りのサイズはすべて編集部調べです。
取材・文/鈴木博美

『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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