インテリア

ひと目見てかわいい!と思える。小花いっぱいのラブリーなブーケ

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

5月26日の贈り花

5月26日の贈り花

小花いっぱいのラブリーブーケをお孫さんの誕生日に

女の子のお孫さんの誕生日にかわいらしいブーケをと、お祖母さまからご依頼をいただきました。お祖母さまといっては失礼なくらいの若々しい女性です。「ひと目見てかわいい!と思えるようなブーケにしてください」とのオーダーです。それならこの時期の小花を集めて束ねようと考えました。

まず、赤の花びらの縁に白が入るかわいらしいスカビオサをメインに選び、残りの花はこのスカビオサより小さいものをセレクトすることにしました。

クリームイエローの小輪マーガレットとマトリカリア、黄緑色の小花が咲くがアルケミラモリス、フレッシュグリーンのビバーナム スノーボール、そしてカラーリーフで知られるヒューケラの赤い花を全体に散らして束ねました。

これだけ小花を揃えると、スカビオサでさえ大きな花に感じられます。パキッとした花形のマーガレットがいきいきした表情で、ブーケ全体にかわいらしさとフレッシュ感をもたらしてくれます。

お祖母さまからこのブーケを受け取ったとき、女の子はどんな表情をするのだろうか、どんな笑顔を見せてくれるだろうか、そんなことを想像しながら花を束ねる作業は、胸がときめく楽しさです。

誕生日にブーケをもらったことがきっかけで、花好きな女性に成長し、人生でたくさんの贈り花をしてくれることを心から願っています。

【使用花材】
スカビオサ クイーン
マーガレット イエローサブマリン
マトリカリア イエローワンダー(染め)
ヒューケラ
アルケミラモリス
ビバーナム スノーボール

贈り花のヒント
ヒューケラはユキノシタ科の宿根草で、赤や紫、茶色など葉色のバリエーションがとても豊富なのが魅力です。日陰でもよく育つため、シェードガーデンで欠かせない存在になっています。

リーフプランツとして利用されるヒューケラですが、5月〜7月には細い茎を立ち上げ、かわいらしい花を咲かせます。花色も赤や白、ピンクの濃淡などのバリエーションがあり、その開花時期だけ切り花で出回ります。庭ではよく見かけますが、切り花では流通量が少なく希少な存在。

ごく短い時期しか出回らない、珍しい花が加わるだけで、ブーケやアレンジのオリジナル性はぐっと高くなります。この時期に花屋さんで見かけたら、ぜひ利用してみてください。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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