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まるでリンゴのようなシャクヤクの蕾!深紅とグリーンのシンプルな贈り花

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

5月23日の贈り花

5月23日の贈り花

リンゴみたいなシャクヤクで、還暦祝いの贈り花

深紅のボール状のものはリンゴ? いえ、レッドグレースというシャクヤクの蕾なんです。深い深い赤がとてもしゃれているでしょう!

還暦祝いの花を依頼され、すぐさま使おうと決めたのが、このシャクヤクです。大きなボール状の蕾が、まるでリンゴのようで何ともかわいらしい!

還暦祝いといっても、贈り花ではいろいろな花色を使うことが多いのですが、今回はシャクヤクの赤を生かすために、赤とグリーン素材だけのシンプルな組み合わせにしようと考えました。

シャクヤクのレッドグレースは、少し黒みを帯びた赤なので、その気品を損なわず、全体を少し明るくしたくて、深紅のバラ ガーネットジェムを合わせることにしました。ころんとした花形がシャクヤクの蕾とよく似合うと考えました。

このバラはスプレータイプなのですが、1輪でけっこうボリューム感があり、とても使いやすい品種です。生産量が少ないそうで、なかなか出回らない希少品種です。

色合わせがシンプルなので、リーフで変化を出そうと考え、葉の面積が広く形もユニークなハーブゼラニウムと、小さな葉が連なるナズナの仲間、レピディウムをたっぷり加えて仕上げました。

赤×緑。見るからに還暦のお祝いですが、個性豊かな花やリーフ使いで新鮮な印象に見えると思います。シャクヤクが開いてくると、より華やかな印象が楽しめます。

【使用花材】
シャクヤク レッドグレース
バラ ガーネットジェム
ヘーゼルナッツゼラニウム
ビターチョコゼラニウム
レピディウム エメラルドビー

贈り花のヒント
バラには、1本の茎に1つの花が咲くタイプと、枝分かれして複数の花が咲くスプレータイプがあります。スプレータイプの花は少し小ぶりで軽やかな印象のものが多く、ブーケやアレンジに加えやすいボリューム感。

ところが最近では今回使用したガーネットジェムのようにスプレータイプでも1輪がボリュームたっぷりの品種も登場しています。

ボリューム感がある品種は主役に使っても存在感を放ってくれます。アンティーク感のあるくすんだ淡赤が人気のテディベアは、スプレータイプでも花が大きめなのが特徴。

また、花は小さいのですが、淡い緑から白、ピンクへと花色が変化するグリーンアイスや切れ込みのある花びらがユニークなシーアネモネもスプレータイプです。個性豊かなスプレータイプのバラを、ブーケやアレンジに上手に利用してください。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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