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これからも元気でいてね!定年退職する父へ贈るビタミンカラーのアレンジメント

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

4月28日の贈り花

4月28日の贈り花

お父さまの定年退職に、「お疲れさま」の贈り花

島根県の松江からオーダーをいただきました。定年退職を迎えたお父さまに、ご家族からの感謝の気持ちを伝える贈り花です。

定年といってもまだまだお若いとお聞きしたので、これから第2の人生を元気に過ごしていただきたいという思いを込めて、黄色、オレンジ色、明るい緑色と、いわゆるビタミンカラーの色合わせにしようと考えました。

まずはバラを3種類選びました。とても発色のよいオレンジがかったピンクのブラッドオレンジ。このバラは花びらのフリルもとてもしゃれています。鮮やかなオレンジ色のオレンジロマンティカ、そして優しいパステルイエローのシャルトルーズ。さらにバラと同じような花形のラナンキュラスの黄花も加えました。

ふりふりした花びらの緑色の花は、リシアンサスのアンバーダブルモヒート。蛍光色のような鮮やかな黄緑色が、黄色からオレンジ色の花をより強く印象づけてくれます。

さて、このアレンジでいちばんの注目の花は、アクセント的に挿したフランネルフラワーです。フランネルフラワーといえば、ネル地のような質感の白花ですが、これは少し赤みのある優しいクリームイエロー。

じつはちょうどよいタイミングで、岐阜の飛騨高山から染めのフランネルフラワーが届きました。花びらの先端にシックなブルーやピンクが少しだけ入るのがとてもかわいらしく、鮮やかすぎない染め花のおかげでビタミンカラーが程よく和らげられていると思います。

【使用花材】
バラ ブラッドオレンジ+、オレンジロマンティカ、シャルトルーズ
ラナンキュラス
リシアンサス アンバーダブルモヒート
フランネルフラワー(染め)
ルピナス テキサスマローン
シレネ 小布施の郷
アルテミシア サザンウッド
アイビー スタンテイラー

贈り花のヒント
ミカンやオレンジ、ライムなど柑橘類によくあるオレンジ色、黄色、緑色などをよくビタミンカラーと呼びます。柑橘類にはビタミンCが豊富に含まれていることからそう呼ばれるのですが、自然に納得できる呼び方だと思います。

オレンジ色、黄色、緑色は色相環では横に並んでいるため、色味が少しずつ異なるグラデーションといえます。グラデーションというと濃淡のぼかしが想い浮かびますが、色味の違いでもグラデーションを描くことができます。グラデーションには統一感を生み出す効果があるので、ビタミンカラーの色合わせもまとまりのある印象に仕上がります。

フレッシュな印象が欲しいとき、元気な印象が欲しいときに、ぜひビタミンカラーを利用してみてください。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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