インテリア

斬新な色合わせがおしゃれ。パッチワークの作品にヒントを得た贈り花

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

3月28日の贈り花

3月28日の贈り花

パッチワークの作品にインスパイアされた贈り花

パッチワークの作品展に飾るお花を頼まれました。

作品と並べて飾るということで、どんな作品が出展されるのか、見せていただきました。こまやかで丁寧な手仕事から生まれる模様の繊細な美しさに感嘆し、また、それぞれの作品が持つ色彩感覚や個性に刺激を受けました。

その作品を花でより引き立てたいという思いから、作品のイメージをそのまま花で表現しようと思いたちました。いくつか制作した花アレンジの中の一つをご紹介します。

パッチワークの作品は、生成り色の生地に黒みがかった赤紫色、白、ブルーの幾何学模様が描かれていました。まずは、その色合わせを花で実現してみようと思い、適した花色を探しました。

黒みのある赤紫色は、ラナンキュラスと蕾ガーベラに見つかりました。ブルーはセントーレア(ヤグルマギク)とアリウム、そして生地の生成り色には、宿根スイートピーを選びました。

各色のボリュームは、作品とは少し変えて、作品を見たときに印象的に感じた黒赤紫をメインにし、ブルーをアクセントとして使うことにしました。それらの花色をバランスよくまとめるために、ビバーナムの黄緑色とシルバーリーフのユーカリを加えてみました。

仕上がったアレンジは、パッチワークの作品と同じようにしゃれた雰囲気になりました。パッチワークを拝見しなければ、この色合わせの発想は浮かばなかったと思います。

花色の組み合わせは無限にあり、何かヒントがあれば、今までにない組み合わせが見つかるものだとあらためて実感しました。素晴らしい作品に出会え、それにインスパイアされて花アレンジを制作する機会をいただけたこと、とてもありがたいと感じました。

【使用花材】
ラナンキュラス ロゼフリル
蕾ガーベラ
セントーレア クラシックファンタスティックブルー
アリウム ブルーパフューム
宿根スイートピー
ビバーナム スノーボール
ユーカリ

贈り花のヒント
花を贈られる方をできるだけ喜ばせたい。それが贈り花を制作するときの基本の心構えです。贈られてうれしい花、それを作るためにはさまざまな情報から花選び、花色選びのヒントを得ます。

お好きな色や好みを伺うのはもちろんですが、今回のように具体的な何かがあれば、ぜひ見せていだたきたいと思います。その方が描かれた絵や、旅先での写真など、何でもかまいません。そんなヒントがあれば、より個人的に興味をそそる花を制作することができます。

もし「あー、これはあのときの!」と、そのソースに気づいてくだされば、花をもらった喜びや楽しさも倍増すると思います。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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