インテリア

定年退職する父へ贈る春爛漫のアレンジ。花の上に飛び出すのは「花うさぎ」

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

3月27日の贈り花

3月27日の贈り花

お父さまの定年退職を祝う、春爛漫のアレンジ

栃木に住む娘さんから、横浜で暮らしているお父さまの定年退職を祝うお花のオーダーをいただきました。どちらの土地からも離れている広島の花屋を選んでくださり、とてもうれしく思っています。

長年休まずに真面目に働き続けたお父さまに、「感謝の気持ちを伝えたい、春らしい色をたくさん使って明るく華やかに」という希望を娘さんから伺い、赤、黄色、オレンジ、薄紫、濃淡ピンク、黄緑とくすみのない華やかな花色を集めました。

男性に差し上げる花なので、かわいらしいというより、少し元気な印象をアピールしたくて、ビビッドな赤や黄色を選びました。珍しい黄色のスカビオサが入荷したので、それも加えてみました。花好きな方なら「これは珍しい!」と気づいてくださると思います。

花色も花の種類も豊富に使って、春爛漫の華やかなアレンジに仕上がりました。花の上に飛び出すように加えたのは、淡い緑の穂がかわいらしい花うさぎ。これが入るとビビッドカラーのアレンジも、ぐっとナチュラルな雰囲気にまとまります。

定年後のお父さまの新しい人生が、このアレンジのように明るく楽しいものでありますように・・・・・・、という娘さんの思いが伝わりますように。

【使用花材】
ラナンキュラス ポンポンドラコ、ポンポンシレンテ、ディーニュ、エシレ
バラ イブピアジェ
スカビオサ パープルレイン、イエロー
アスチルベ ライトピンク
ツルバキア
花うさぎ
アイビー

贈り花のヒント
赤や黄、オレンジなどのビビッドな花色を多く使う場合、全体がまとまりにくくなることがあります。そんなときに役立つのが緑色の花です。

強い色同士の間に加えると、対比を少し弱める役割が。いわゆるクッションフラワーとして使い勝手がよい花色です。このアレンジでは、黄緑色と白のバイカラーのラナンキュラス ポンポンシレンテをクッションフラワーに利用しています。くしゃっとした花形もクッションフラワーに最適です。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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