儚げな魅力をそのままブーケに。ごく淡い色合いが美しい染めスイートピー

2月2日の贈り花

染めのスイートピーの、儚いほどに淡いブーケ

岡山県倉敷市船穂町はスイートピーの生産が盛んな地です。先日、生産農家の一つ「ファームたかお」さんのハウスを訪ねる機会がありました。いつも束ねている花が生まれた場所で、その花を育てた方の話を伺えるのは本当に貴重な体験です。

そのときにいただいてきた試作の染めのスイートピーの、水に溶けそうなほど淡い花色があまりに美しく、その透明感を生かしたパステルカラーのブーケを作ってみました。全体がごく淡く色づく花も、また花脈だけに色が入る花も、どちらも魅力的で、そんな花を束ねることができる喜びに浸りました。


淡いパープルのブルーレースフラワーとニュアンスのあるピンクのニゲラ、そして引き締め役に濃い紫のブロッチ（花の中央の円形模様）が入ったパンジーを加えて仕上げたブーケは、訪問の際にお世話になったお礼に「ファームたかお」さんに贈りました。花を生産する人とその花を束ねたり、アレンジする人、双方向に交流があることで、もっと素敵な花が誕生し、さらに素敵な贈り花が作れると思います。もっと多くの生産地を訪ね、その風土を知り、花に対する理解を高めたいと、あらためて感じさせられました。

【使用花材】
染めのスイートピー各色
パンジー ホワイトライラック
ブルーレースフラワー
ニゲラ ミスジーキル

贈り花のヒント
染め花といっても最近の技術はとても高く、以前と違って繊細な仕上がりです。スイートピーは染めのものがけっこう出回るので、ぜひ一度贈り花に利用してみてください。

自然界にはない花色ですが、人の手が加わることでより魅力的になった花のアート性は高く、束ねがいがあります。贈る相手をちょっと驚かせたいときなどに、珍しい染めの花色を加えてみるのもおすすめです。

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