世界が注目する機能とデザイン「美しい日本の文房具」第2回（全4回） 昔から日本人は、四季折々に文をしたため、花の枝に巻きつけたり、香を焚きしめたりと、使う道具やスタイルにもこだわってきました。今回は、日本人の細やかな感性と優れた技術が生かされた、日本の文房具をご紹介します。
前回の記事はこちら＞＞ バリエーションが豊かで繊細なつくり。日本は文房具天国です
――レイチェル・クーさん（料理家）
リングノート（右）B6サイズ1700円、（左）B5サイズ1964円。
レイチェル・クーさん
ロンドンの芸術大学を卒業後、料理の道へ。イギリスBBC制作の料理番組は150か国以上で放送。来日の際は時間が許すかぎり話題の文房具店を巡る。最新刊『レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン』2200円（世界文化社）。詳細はこちら＞＞チャーミングな人柄と美食家をもうならす確かな腕で人気の料理家、レイチェル・クーさん。
仕事で日本を訪れるたびに、自分用やお土産に、日本製の文房具をあれこれ購入して帰るそうです。
最近のお気に入りは、東京・蔵前の文房具店「カキモリ」で揃えたオリジナルノート。
「日本は私にとってまさに“文房具天国”。特にカキモリは品揃えが豊富で、細やかな工夫がされた商品ばかり。大きなスーツケースと予算に余裕があったら、次の機会にはさらに多くの文房具を日本で購入したいです」。
レシピやイラストは愛用のこのノートに
写真は自筆のイラスト。「サイズ違いでノートを2冊オーダーしました。素材や形の選択肢が多くて、日本だからこその楽しい経験でした」。
「カキモリ」のノートオーダー法
写真：材料表紙、中紙、ノートを綴じるリング、留め具などの基本素材を選ぶ。サイズはB5サイズのタテ／ヨコ、B6サイズのタテ／ヨコ計4種類。
すべての素材を選び終えたら、店内に設置されている専用機械で綴じ合わせるリング用の穴を開ける。
留め具を装着して完成。1冊ずつすべて手作業で行われる。製作時間は約30分。
カキモリ
住所：東京都台東区三筋1-6-2
TEL：050（1744）8546
営業時間：11時～19時（オーダーノート最終受け付け19時）
定休日：月曜（祝日の場合は営業。翌火曜休業）
URL：https://kakimori.com/
