インテリア

美しい「シェード」とは花のどんな品種?アレンジに統一感が出ます

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

1月24日の贈り花

1月24日の贈り花

お母さまに贈るエレガントなバースデーアレンジ

娘さんからのご依頼で長野で暮らすお母さまに、誕生日のお祝いアレンジをお届けしました。シックで落ち着いた印象のお母さまで、紫がお好きと伺い、春の素敵な紫を集めたアレンジにしました。

濃淡が美しいアネモネの紫、白い縁取りが明るい印象のパンジーの紫、そして宿根スイートピーのかわいらしい薄紫。この宿根スイートピーはブルーフレグランスという品種で、名前のとおり甘くさわやかな芳香があります。

そして、アクセントにピンクのスプラッシュのスイートピーを加えました。白地にピンクのぼかしが筋状に入るとても素敵な品種です。紫とピンクの花色合わせは、エレガントな印象に仕上げるのに、とても効果的です。紫だけだと少し暗い印象になりがちですが、ピンクを加えると明るく華やかになります。

紫とピンクの花色の対比をアピールしたかったので、グリーン花材は控えめにし、銀葉アカシアの黄緑色の蕾を加えました。

アカシアは黄色の花も美しいのですが、小さなポンポンの蕾もとてもキュートで、アレンジに動きをつけるのにも効果的です。シックな色で繊細な葉もエレガントな雰囲気によく似合うと思います。

【使用花材】
アネモネ ミストラルラベンダーシェード
パンジー ホワイトライラック
宿根スイートピー ブルーフレグランス
スイートピー マーブルピンク
銀葉アカシア
ユーカリ

贈り花のヒント
花の品種名にはよく“シェード”という言葉が使われます。これは濃淡のぼかしという意味です。

花自体に自然な濃淡があるので、ほかに花を加えなくても美しいグラデーシヨンが描けます。特に春の花には“シェード”とついた品種が多く、パンジーやアネモネ、ラナンキュラスなどには濃淡ぼかしの美しいものが豊富にあります。

花色選びに迷ったら、シェードとついた品種を利用すると、統一感のあるアレンジやブーケが作れます。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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