インテリア
2019/12/31
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
クリスマスの贈り花に続き、お正月の花もたくさんオーダーをいただき、連日連夜の作業となりましたが、どうにか無事にお応えすることができました。今年最後にご紹介するのは、さわやかで華々しい花色を集めた輝くようなアレンジです。
ご実家に戻られる娘さんから、手土産にする花を、というオーダーをいただいて制作しました。
お母さまが花が大好きで、花についてもよく知っていると伺い、キク、ラナンキュラス、リシアンサスという定番の切り花でありながら、なかなか見かける機会の少ない新しい品種を集めたアレンジを作ろうと思いました。
紫から白へのグラデーションが美しいリシアンサスはハピネスブルーチークという品種名です。新年がどうか幸多い年でありますように、という思いもあって、この花をぜひ加えたいと思いました。
たくさんのお客さま、素晴らしい花を生産し、届けてくださった生産者の皆さま、市場の皆さまのおかげで、今年も一年、贈り花を作り続けることができました。
そして、連載をご愛読くださった皆さまにも感謝のきもちでいっぱいです。新しい年も、たくさんの贈り花を作り出し、花に託された気持ちをお届けしたいと思います。どうか、来年もよろしくお願いいたします。
【使用花材】
キク ロサーノシャルロッテ
リシアンサス ハピネスブルーチーク
ラナンキュラス リナローズ
パフィオペディラム
ツルバキア
ハボタン
テマリソウ
ユーカリ
贈り花のヒント
新年のご挨拶にする贈り花の準備、忘れずにできていますか? 花市場は昨日から年末年始の休業となり、新年は4日から営業するところが多いようです。
花屋さんもその期間は休みのところが多いので、必要な花は本日中に入手しておくようにしてください。
お休みの間は、花屋さんでも在庫はできるだけ少なくしたいので、今日もそれほど花はないはずです。できるだけ早めに行って、足りない花を確保しておきましょう。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com
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