インテリア
2019/12/06
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
「4歳の息子が花屋さんに憧れていて、将来、花屋さんになりたいっていうんです」とお母さま。息子さんの好きな色を集めたブーケをプレゼントしようと思ったそうで、なんて優しいお母さまなんだ、と少し感激してしまいました。
息子さんの好きな色は桃色や白や青。星が好きでプラネタリウムによく行くそうです。その情報をすべて取り入れて作りました。青い星形の花はブルースター。星好きならきっと気が付いてくれるはず…。
花屋さんに憧れる息子さんに、できるだけたくさんの花を見せてあげたくて、グリーン花材も含めて9種類を使いました。緑色の風船から白い花が咲くシレネ グリーンベルの個性的な花姿にも興味をもってくれるかなと期待。
それにしても4歳で花屋に憧れるとはなかなか個性的な男の子ではありませんか。ちなみに私が4歳のときにはファーブルかシートンのようになりたいと思っていたけれど、なぜか花屋に…。
まだまだ先が長い彼の人生ですが、4歳の時の夢を叶えて花屋さんになってくれたら、それはとても素敵でうれしいことです。
【使用花材】
バラ フルブルームラナンキュラ創
パンジー バレリーナ
オキシペタラム(ブルースター) ピュアブルー
ハボタン クリスタルスノー(染め)
ラナンキュラス M-ピュアブルー
スカビオサ スノーメイデン
ニゲラ ミスジーキル
シレネ グリーンベル
アップルミント
贈り花のヒント
今回はいろいろな花色をミックスしましたが、色数を多く使うとごちゃごちゃした印象にもなりかねません。その場合は、グリーン花材を少し多めに使い、花と花の間に加えるようにすると、全体が花畑のようなナチュラルな雰囲気に仕上がります。シレネ グリーンベルのように、グリーン花材としても使えるものを利用するのもおすすめです。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com
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