インテリア
2019/12/02
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
昨日はフレッシュな針葉樹のシンプルなリースをご紹介しましたが、もう一つ、とても人気なのが実もののリースです。真っ赤な実がたわわについたサンキライは、冬のこの時期に出回る貴重な実ものです。そのサンキライやペッパーベリーなど、赤やピンクの実をグルーガンを使ってひとつずつていねいに、つるで編んだリース台に接着していきます。
ほかの花や葉は加えず、実だけで作るリースも私は好きで、時間がかかっても完成したときの抜群のかわいらしさにいつも苦労が報われる気がしています。
これは広島の方からの依頼で、横浜に住むお友達にお届けしたリースです。ペッパーベリーをベースにピンク系やドライの実ものをアクセントに加えて作りました。ペッパーベリーのピンクにも濃淡があり、自然なグラデーションがリースをより立体的に見せてくれます。
実もので作ったリースのバリエーションをご紹介します。とてもかわいらしいリース、自分用に欲しくなりませんか? 1年間がんばったご褒美に、自分自身に贈るのもおすすめです。
【使用花材】
ペッパーベリー
ケイトウ
ドライの実もの各種
贈り花のヒント
あえて実ものだけで作るリース、しかも2種程度で作ると、かわいらしいだけでなく、少しモダンな雰囲気も生まれます。ナチュラルモダンなインテリアにもよく映えるので、幅広い年代層に喜んでいただけるリースだと思います。実は自然にそのままドライになるので、クリスマス以降も長く楽しめます。水引を加えれば、お正月飾りにも!
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。
店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。
制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com
© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.
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