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青く染め上げたハボタン「碧てまり」を束ねた結婚祝いのブーケ

2019.11.29

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藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
11月29日の贈り花

11月29日の贈り花


染めの青いハボタンで結婚祝いのブーケを


長崎県佐世保市の「ワイルドプランツ」の吉村 圭さんから、青く染め上げた美しいハボタンが届きました。染め花なのにこのナチュラル感はすごい、としばし見とれました。

結婚する友人にお祝いの花を、というオーダーをいだたいたので、ウエディングドレスをイメージさせる真っ白な花に、幸福を招く「サムシングブルー」のハボタンを加えたブーケを作りました。白花はアネモネとスイートピーです。


白花の間に加えると、ハボタンのブルーがより印象強く、存在感が増します。きっとブーケを受け取ったお友達も、まずは青いハボタンにびっくりするに違いありません。そんなサプライズ感も、このブーケの魅力です。

青いハボタンの名前は「碧てまり」。私が見た印象で考えた名前を吉村さんがそのまま品種名につけてくださったのですが、いかがでしょうか? ちなみにピンクに染めたハボタンは「桃てまり」といいます。機会があれば「桃てまり」もぜひご紹介したいです。

【使用花材】
ハボタン 碧てまり(染め花)
アネモネ モナリザホワイト
スイートピー クリスタル

贈り花のヒント
冬の贈り花というと、暖かなイメージの花色を選びたくなりがちですが、白や青など寒色系の花色を集めると、冬らしいぴりりとした空気感が伝わるようなブーケが作れます。

今回はウエディングのギフトだったこともあり白を選びましたが、どんな場合にも白い花のブーケは清潔感があり、多くの方に好まれます。ウェディング以外なら、白だけにせず、ピンクや黄色などアクセントになる色を少し加えるのがおすすめです。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。 https://www.fleurs-tremolo.com

『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売!
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。
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