インテリア
2019/11/22
藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら
開花するにつれ、花色がホワイトからラベンダーに変化する、とても美しいアスターが届きました。クラシック音楽のコンサートに出演される友人へのお祝いの花の依頼を受けていたので、そのアスターをメインに秋らしいパープルのブーケを作りました。
合わせたのは、パープルと白の絞り染めのようなラナンキュラスと、明るいライトパープルに染め上げたアスチルベ。アスチルベは染めた花ですが、これだけ自然に染め上げる技術はすごいなあと毎年感心しています。
シルバーがかったリーフは飛騨から届いたラベンダーで、淡いパープルのグラデーションをシックにまとめあげてくれます。
花色が変化するアスターは、切り花にしてからもどんどん色が変わっていきます。ブーケを眺めるたびに、日々変わっていく花色を楽しんでいただけるといいなと思います。
【使用花材】
アスター ボブシルバーブルー
ラナンキュラス Mブルー
アスチルベ ライトパープル(染め)
ラベンダー
ルビーグラス
贈り花のヒント
好きなひと色を選んだら、その色から徐々に白に近い花色を選んでいくと、明るいトーンのきれいなグラデーシヨンが描けます。グラデーションの花色合わせは、まとまった印象を与えると同時に、ナチュラルで優しい雰囲気に仕上がりやすくなります。
花色選びに悩んだときは、好きなひと色から白へのグラデーションを試してみてください。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。
店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。
制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com
© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.
Loading