インテリア

シャクヤクとイトギクで作る和テイストのアレンジメント

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

11月14日の贈り花

11月14日の贈り花

キク×シャクヤクの華麗なアソートメントを開店祝いに

創作和食のお店の開店祝いの花をオーダーいただきました。和食のお店に飾って似合う花をと考えたら、まず浮かんだのが出回り始めた飛騨マムです。表が赤、裏はごく淡いピンクというしゃれたイトギク「江戸絵巻」が入手できたので、華やかなピンクのシャクヤクを合わせてみました。

キクとシャクヤクという和を感じさせる花の組み合わせです。じつはシャクヤクの出回り時期は初夏で、秋冬は南半球からの輸入ものになります。季節感のずれもまた、切り花だから実現できるおもしろさだと思います。

シャクヤクの花色が鮮やかなので、落ち着いたトーンのピンクのカラーと、カーネーションや淡いピンクのアスチルベを加え、アクセントにはオレンジからピンクのグラデーションが美しいバラを入れました。繊細なイトギクの花びらのゆらぎや、バラのフリルが、アレンジを動きのある表情にしてくれます。

【使用花材】
飛騨マム 江戸絵巻
シャクヤク コーラルチャーム
カラー ノーブル
カーネーション ガナッシュ
バラ ブラッドオレンジ
アスチルベ ライトピンク
紅葉ヒペリカム
ユーカリ

贈り花のヒント
日本が秋冬の時期には、南半球から多くの春夏の花が輸入されています。今回使用したシャクヤクもニュージーランドから届いたものです。バラやカーネーションなどの周年生産が可能な花は、基本的に国産を使用しますが、アジサイやシャクヤクなど秋冬に栽培できない花は、季節が逆の南半球からの輸入物を利用するのも一つの手だと思います。オーストラリア産のバーゼリアなどは、日本ではクリスマスアレンジの定番になっていますし、個性的な花もたくさんあります。ただし、輸送によるストレスで花が傷みやすくなっている場合があるので、購入する際は鮮度をきちんと確認するように気をつけてください。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道の進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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