インテリア

幻想的な美しい風景を贈り花で表現したら

藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。記事一覧はこちら

11月7日の贈り花

11月7日の贈り花

ひらめきを花で表現したくなることもあります!

SNSで見つけた幻想的な美しい映像が一晩中頭から離れず、翌朝さっそくその映像から得たインスピレーションを花で表現してみました。

幻想的な映像というのは、岐阜県関市の山の中にある根道神社の境内にある池です。非常に透明度が高く、スイレンが咲くそばを鯉が泳ぐ、色鮮やかなブルーがかったその映像に、現実の世界ではないような不思議な感覚を覚えました。名前もない池ですが、その美しさがクロード・モネが描いた「睡蓮」に似ていることから、「モネの池」という通称で話題になっているそうです。

ブルー系のアスター、ニゲラのブルー、白いアスチルベとユーカリ。頭の中に鮮やかに甦る映像から、迷うことなく花を選び、次々と束ねました。写真は、池の映像に合わせてブルーがかるように映像処理を施してみました。下にスクロールすると実際の池の写真がありますので、見比べてみてください。

普段はお客さまのオーダーに合わせて、ブーケやアレンジを制作していますが、ときどき頭の中のひらめきに突き動かされて花を挿したくなることがあります。そのイメージソースは今回のような映像だったり、また美術館で見た1枚の絵であったり、ふと耳にした音楽だったりします。素敵な贈り花を制作するためにも、常に感性を豊かに、美しいものに敏感に反応できるように磨いておきたいと思っています。

【使用花材】
アスター マッシュブルー
ニゲラ ブルー
アスチルベ
ユーカリ

贈り花のヒント
どんな花を贈ったら喜んでいだたけるか。花選びに迷ったら、その方の好きな音楽や絵、また趣味などを思い起こし、それをイメージソースにするのもよいと思います。たとえば音楽なら、テンポの速いジャズとか、ゆったりしたボサノバ系とか、ジャンルを伝えていだたけると、そこから発想を広げて花で表現することも可能です。私の場合は、そういうオーダーは大歓迎。制作するのがより楽しくなります。

下の写真をスワイプしてご覧ください。

藤野幸信/Yukinobu Fujino

広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。

広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道の進んだ異色の経歴。

店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。

制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。

月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。 https://www.fleurs-tremolo.com

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