これがキクの仲間？ 一本でも絵になる飛騨マム「白露時雨」

11月4日の贈り花

和食店の周年祝いに驚きのマムアレンジを

和食店へのお祝いということで「和」を少し意識して、キクで素敵なアレンジを作ろうと考えました。そんなときに、衝撃的なキクが届きました。飛騨マムの白露時雨という品種です。

飛騨マムは、岐阜県高山市周辺で生産されるマムで、毎年ちょうど今頃から出回り始めます。「1本でも絵になる花」を目標に新品種を積極的に生み出す取り組みをしているので、今年はどんな品種が届くか、毎年楽しみにしています。


今回届いた白露時雨は、花びらが線状のイトギクの新品種。その美しい姿に本当に感動しました。花色はピンクから白で、時期によってピンク寄りだったり、真っ白だったりします。今回のものは可愛らしいピンク寄りの色合い。

この素敵なマムにどの花を組み合わせようかと悩んで選んだのが、ユーチャリスです。純白の花色、気品ある整った花形、さらにさわやかな芳香まであり、高級感を漂わせて、贈り花に最適です。

ピンクの白露時雨の中に浮かび上がる純白のユーチャリス。繊細な茎のワイヤープランツでアレンジに動きを加えて仕上げました。

【使用花材】
飛騨マム 白露時雨
ユーチャリス
アスチルベ ライトピンク
ワイヤープランツ

贈り花のヒント
中国から欧米に伝わったキクが品種改良されたのがマム。だからどちらも学名はクリサンセマムです。キクというと仏花のイメージがありますが、キクにもさまざまな種類があり、また欧米から広まったマムには洋風の印象があります。秋の風情を感じさせてくれるキクの仲間は、もっといろいろなシーンで贈り花に使ってほしい花です。今回使用した白露時雨などのように、日本で生まれた素敵なマムもあるので、ぜひ花屋さんで探してみてください。

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